英語で日本を貶めている朝日新聞の大罪(その6)

朝日新聞デジタル(8月22日)

朝日新聞デジタル版が2014年8月22日午前10時に掲載した、吉田清治氏を取り上げた記事を取り消した英訳記事(上)。下段のソースページでは”noindex, nofollow, noarchive”と打ち込まれ、インターネットで検索されにくい設定になっていた。(山岡鉄秀氏提供)

“朝日英文サイトの慰安婦隠し”が発覚

 朝日新聞デジタル英語版の2018年8月15日に記事には、相変わらず、“comfort women” “forced to provide sex” の表現が使われていた。  要するに、朝日新聞は、何も変わっていなかったのである。  ところが、そこに思わぬ大問題が発生した。  なんと、朝日新聞は、「朝日新聞英語版の『慰安婦』印象操作中止を求める有志の会」の山岡鉄秀氏(最新刊『日本よ、情報戦はこう戦え!』育鵬社)、ケント・ギルバート氏に、2018年7月23日の回答で、朝日新聞が吉田清治氏の証言を虚偽と判断して記事を取り消したことを伝えた2014年8月5日付記事について「2014年8月5日付記事の英訳版は『朝日新聞デジタル』で2014年8月22日に掲載し、現在も下記のURLで全文閲覧できます」と回答していたのだが、それが実は、インターネットで検索できないような設定になっていたことがわかったのである。  この問題について、朝日新聞英語版の「慰安婦」印象操作中止を求める有志の会が送った書面は、以下のとおりである。  2018年8月22日  株式会社朝日新聞社  広報部長 後田 竜衛 様  朝日新聞英語版の「慰安婦」印象操作中止を求める有志の会  ケント ギルバート  山岡 鉄秀  事実誤認および英語記事秘匿に関するご質問  冠省  朝日新聞デジタル英語版で、8月15日付の下記二つの記事を確認致しました。  1. Diplomacy alone cannot resolve ‘comfort women’ issue, says Moon  2. Taiwan unveils ‘comfort women’ statue, demands apology, redress  最初の記事は韓国の文大統領が慰安婦問題は二国間の外交だけでは解決しない  と言ったという記事ですが、ここにも通例の以下の表現が登場します。  Comfort women refers to those who were forced to provide sex to wartime Japanese troops. Many were from the Korean Peninsula, a Japanese colony from 1910 to 1945.  これを英語話者が読めば、慰安婦として働いた女性の大多数が  日本の植民地であった朝鮮半島から連れてこられたと読めます。  朝鮮半島は日本の植民地ではなく、日本の一部(annexation)でしたが、  歴史認識の違いはともかく、慰安婦のマジョリティが朝鮮人だった  という印象を与えることは史実に反します。  慰安婦の人数や人種構成には諸説ありますが、  日本人女性が大きな割合を占めていたことは明らかです。  ふたつ目の記事は台湾で初の慰安婦像が建ったという内容ですが、  この記事中にも以下の表現が登場します。  Taiwan was a Japanese colony from 1895 to 1945. Many Taiwanese women were forced to provide sex to Japanese troops as “comfort women” during World War II.  ここでも漠然と「many」という単語が使われており、やはり植民地から大勢の女性が  強制的に慰安婦として狩り出されたという印象を受けます。  まさに、吉田清治氏による「慰安婦奴隷狩り」を彷彿とさせます。  かつて御社は慰安婦の数を8万人から20万人と書いて、大きな問題となりましたが、  今度は「many」という単語を使いながら、慰安婦の大半が  非日本人であったという印象を広げています。  御社は再三、歴史研究の蓄積を考慮して表現を選ぶとおっしゃっているところ、  下記の質問にご回答いただけますよう、お願いいたします。  1. 慰安婦の大半が朝鮮人であったと認識しているのか?  2. 慰安婦の人種別の割合をどのように認識しているのか?  それぞれ根拠を示してお答え願います。  事実を伝えるのが報道機関の役割であることは言うまでもありません。  現状では御社の報道には事実誤認が含まれている可能性があり、  重大な問題ですので、真摯な回答をお願いいたします。  次の質問です。  去る7月23日付の御社回答には、以下の記述がございました。  『朝日新聞が吉田清治氏の証言を虚偽と判断して記事を取り消したことについて、  新聞紙面では2014年8月5日付朝刊の特集記事で伝えました。  「朝日新聞デジタル」では現在も、下記のURLで紙面を掲示しています。  (http://www.asahi.com/shimbun/3rd/2014080516.pdf)  英語版の紙面は現在発行していませんが、  2014年8月5日付記事の英訳版は「朝日新聞デジタル」で2014年8月22日に掲載し、  現在も下記のURLで全文閲覧できます。  (https://www.asahi.com/articles/SDI201408213563.html)』  しかしながら、この(https://www.asahi.com/articles/SDI201408213563.html)  に存在する記事  「Testimony about ‘forcible taking away of women on Jeju Island’  : Judged to be fabrication because supporting evidence not found(日本語)  「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断」のソースページを見ると、  次のようなタグが打ち込まれています。  <meta name=”robots” content=”noindex,nofollow,noarchive”></meta>    これはすなわち、この吉田清治氏の慰安婦強制連行を虚偽と判断した記事に、  グーグルなどのサーチエンジンによって検索されないようにするためのコマンドが  埋め込まれているということです。つまり、非公開と同じ状態です。  同様に、こちらの記事にも同じタグが打ち込まれていることが判明しました。  Confusion with ‘volunteer corps’: Insufficient research at that time led to comfort women and volunteer corps seen as the same (日本語)「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視 (URL)http://www.asahi.com/articles/SDI201408213564.html    一方、他の記事、たとえば、  Forcibly taken away: Coercion that led to lost freedom existed  (日本語)強制連行 自由を奪われた強制性あった  (URL)http://www.asahi.com/articles/ASG8P3CLFG8PULPT001.html  という御社の主張を強調する記事にはそのようなタグはありません。  これは客観的に判断して、御社の誤りを認める2つの記事だけは検索されず、  実質非公開とされていることを意味します。  我々の「吉田証言記事撤回を海外に告知して欲しい」という申し入れに対し、  御社はその英訳版がネット上に今でも存在すると回答しましたが、  実際にはその記事に直接辿り着くことはできません。  たとえ朝日新聞サイト内で記事タイトルを  そのまま入力して検索してもヒットしないのです。  現状では、予め正確なURLを知らない限り、  隠されていない他の記事の下に位置するリンクを辿る以外に  これらの記事に辿り着く術がありません。  言うまでもなく、これでは誤報を認めたことを海外に発信したことには全くなりません。  それどころか、客観的に見て、この二つの不都合な記事を  意図的に秘匿していたことになります。  これは、言論機関にあるまじき不公正な行為であり、  我々に留まらず、多くの読者を欺く行為ではないでしょうか?  ご質問です。  3. これらふたつの記事に「”noindex, nofollow, noarchive”」   のタグを加えることに合理的根拠があるでしょうか?あれば教えてください。    4. このような、読者の立場から見れば恣意的としか思えない操作は、   編集局の判断で行われるのでしょうか?   それとも他の部局の判断が介在しているのでしょうか?   責任の所在をご教示ください。  以上、上記4つの質問にご回答お願い致します。  8月31日までにお願い申し上げます。  早々  朝日新聞英語版に関する新たな隠蔽疑惑。  どのような展開となるのか、引き続き注視していきたい。  (文責/育鵬社編集部)
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