英語で日本を貶めている朝日新聞の大罪(その7)
『朝日新聞』慰安婦報道の検索回避タグ問題
前回の本稿では、『朝日新聞デジタル』英語版での検索回避問題に関し、「朝日新聞英語版の『慰安婦』印象操作中止を求める有志の会」のケント・ギルバート氏、山岡鉄秀氏(最新刊に『日本よ、情報戦はこう戦え!』育鵬社がある)が、8月22日付で朝日新聞広報部長宛てに送った質問書を紹介した。 山岡氏らは、質問書への回答期限を8月31日としていたが、本件に関心を持った産経新聞、夕刊フジが、質問書に対する取材を朝日新聞広報部に対して行ったため、その回答が両紙に報じられた(ともに8月25日付)。 産経新聞が報じた朝日の回答は次のとおりである。 「2014年8月22日に慰安婦関連の英語記事を複数本、デジタル編集部が配信しました。公開前に記事を最終確認するため、いったん社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にしました。その際、2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまいました。現在は修正してあります」 「吉田証言撤回」「挺身隊と慰安婦の混同」といういわば慰安婦報道の核心部分ともいえる2本の記事が、「漏れてしまいました」というのである。さらなる疑惑
もちろん、まともな会社が「外部環境で検索回避のメタタグを付けて確認を行う」というのは常識では考えられない作業であるし、核心記事の2つに関してだけメタタグを削除し忘れるというのも信じ難い。 その後、山岡氏には、さらなる発見があった。 この時までに、山岡氏のもとに、IT関連の仕事をしている複数のネット民から様々な指摘やアドバイスが寄せられていた。 そこで山岡氏は、朝日からの回答を漫然と待つのではなく、ITエンジニアの友人に付き合ってもらい、改めて朝日の記事を様々な角度から検証してみたという。 すると驚くべきことがわかったのである。 2つの核心記事のうちの1つ、「挺身隊と慰安婦を混同したことを認めた」記事のオリジナル日本語版の中にも、検索回避のメタタグが挿入されていたのだ。以前は気づかなかったのになぜ? そこで山岡氏らは、時系列を遡ってみた。ネット上には様々なサイトを片っ端からアーカイブするサービスがある。それを利用して、問題の記事にいつメタタグが挿入されたかを調べたのだ。 するとなんと、この記事が2014年8月5日に配信された際には、検索回避のメタタグは仕込まれておらず、ごく最近になって挿入されたことがわかったのだ。 いったなぜ? いずれにせよ、これによって、「チェック時にメタタグを入れて、削除するのを忘れた」という朝日の説明は成り立たないことになる。 さらに、この記事を含む、2014年8月5日に配信された11本の記事が、いつの間にか2019年4月30日で公開期限切れになるように設定されていることもわかった。 つまり、これらの記事は平成の世の終わりとともに消されてしまう設定になっていたのである。 朝日はいったい何を考えているのか。 こうしたこれまでの一連の経緯および、この後の展開については、『WiLL』11月号が「慰安婦検索回避問題 朝日は『反社会的勢力』か」で、『Hanada』11月号が「検索回避タグ問題 朝日新聞は『国民の敵』だ」で詳しく取り上げているので、参考にしていただきたい。 山岡氏らは、一つ一つの動かしがたい事実をもとに、朝日新聞に対し、誠実な回答と適切な対処を求めている。 「自浄作用が働いていない」とは大新聞社が好んで使うフレーズだ。「隗より始めよ」である。疑惑は深まるばかりだ。 (文責/育鵬社編集部)ハッシュタグ
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