一つ言葉にすれば 一つ何かが変わる(2)

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藤田麻衣子 アルバム『会いたい』

『会いたい』

 「雨音」を聴いてから、藤田さんの作った曲を聴くようになった。  「恋に落ちて」「この白い雪と」「横顔~わたしの知らない桜~」「環状8号線」「二人の彼」……。  どれもよい曲だと思った。そのコアにある感性が素晴らしいと思った。  「いったいこの人は、こうした歌をどうやって作っているのだろう?」と思った。  そんなある日、東京の「サンストリート亀戸」(2016年閉鎖。跡地に大型商業施設が2022年開業予定)というところで、藤田さんの無料ライブがあることを知った。  「一度、本人が歌っているところをナマで見てみたい」  そうは思ったものの、若い女性歌手のライブに行く自分の姿を想像して、二の足を踏んだ。  私は歴史教科書や保守論壇の先生方の著書を編集する編集者だが、それに対して世間が抱くであろうイメージは「こわもてのオッサン」だ。  2010年6月26日。サンストリート亀戸、藤田麻衣子無料ライブ後のステージでのサイン会で――。  息子:「今日は父と一緒に……(言いよどんだため、藤田さんにはよく聞こえない)」  藤田さん:「……父??(と聞き返す)」  息子:「ええ…はい…父親と……(気まずい感じで後ろを振り向き私に視線を送る)」  私:「あっ、こんにちは。今日は息子と一緒にライブに寄らせてもらいました……」  初めて参加したライブ。藤田さんと初めてお会いした時の様子である。    何しろそれまでライブなどほとんど参加したことがなく、会場で浮いた存在になったらどうしよう……という不安があったので、息子を説き伏せてライブに同行してもらったのだ。息子がファンで、その父親がたまたま同行したというていである。    だが、結論を言えば、会場には老若男女いろんな人がいた。私も浮いた存在にはならなかったのである(そう勘違いしただけかもしれないが)。    以来、私は藤田さんの作品を聴くファンの一人となり、やがて、本の編集を担当することになったのである。  まさに「すべては繋がっている(本の39番目の見出し)」のだ。  2020年6月2日発売、藤田麻衣子著『一つ言葉にすれば 一つ何かが変わる――願いが叶っていく58の気づき』(育鵬社) (文:育鵬社編集部O)
一つ言葉にすれば 一つ何かが変わる 願いが叶っていく58の気づき

切ない恋愛ソングや人生の応援ソングなどで若い女性を中心に老若男女の幅広いファンを持つシンガーソングライター藤田麻衣子、初の書下ろしエッセイ。

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