『ムーンショット』の意味、わかります? 難解な「ビジネス横文字」アンケート調査
日常的に見聞きする機会が増えている「ビジネス横文字」だが、果たしてその意味はどれだけ理解されているのか? IT・金融・マーケティング業界を中心に、その認知度を調査した。
今回調査したのは、経営や金融に関する専門用語がずらりと並んでおり、一般人が知らなくても無理はなさそうな認知度「低」部門。大手経済誌の記者や外資系コンサルティング会社に勤務する人がほとんど知っていたのに対して、横文字に慣れ親しんでいるであろうIT系ですら「まったく知らない」と回答した人は多く、業種によって認知度には差が出た。
<ビジネス横文字ランキング 認知度「低」部門>
※現段階でビジネスシーンで使われるカタカナ言葉を150語選出。その150語を15人の予備調査によってもっとも認知度にばらつきが出たものを中心に50語まで絞り、虎ノ門・新橋での街頭調査および直接取材などを通じ20~40代のホワイトカラー100人に聞いた
・ムーンショット(壮大な計画、目標)12%
・ユニコーン(評価額10億ドル以上の非上場企業)13%
・ブーストラップ(自己資金での起業)14%
・アクハイヤー(人材を狙って企業ごと買収すること)16%
・イテレーション(主にアジャイル開発で用いられる、短期間で反復しながら行われる開発サイクル)18%
・プロキシー・アクセス(株主に取締役選の推薦権を持たせる仕組み)20%
・ベスティング(一定期間の経過で新株予約権などの権利が確定される契約条件)23%
・ブロックチェーン(分散型のコンピュータ・ネットワーク)25%
・ピボット(経営方針の転換や変更)27%
・タームシート(契約内容をおおまかにまとめた条件規定書)31%
・アクセラレーター(スタートアップ設立者に対し、さまざまなサポートを行う組織や支援者)35%
・フィンテック(情報技術を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動き)37%
・コア・コンピタンス(競合他社を上回る能力。マネできない能力)39%
・NR(直帰)43%
・KPI(重要業績評価指数)47%
認知度12%でワースト1に輝いた「ムーンショット」は、「月と一緒に写真を取ること」(45歳・コンサル)、「ハイパーヨーヨーの技」(28歳・IT)のようなお手上げムードで的外れな回答が続出。正解は上記の通り「壮大な計画・目標」なのだが、言われてみれば合点はいくものの、言葉から連想するのは無理があるかも。
業界内専用? 難解な専門用語が多数
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