小泉純一郎「日本は“原発ゼロ”で5年間やってきている」
ベルギーのテロで、原発が標的の一つだったとことが明らかになった。その危険性を訴え続けきた政治家がいる。「原発ゼロ」を訴える小泉純一郎元首相の全国行脚を前回に続き密着!
函館市で工藤壽樹市長と懇談したとき小泉氏は、原発テロのリスクに俊敏に反応した。
工藤市長は「対岸に建設中の『大間原発』(青森県大間町)が原発テロに対して脆弱」と説明した。
「津軽海峡は外国の潜水艦や不審船が行き交う国際海峡で、領海は12海里で22kmぐらいあるが、津軽海峡は3海里で5.5kmしかない。テロ船であろうが、不審船であろうが、あっという間です。福島の事故でわかったことは、海から機関銃を持って乗り込んでいって、電源を全部切れば、福島と同じことが起きる」
これに「沿岸から乗り込まれたらおしまいだね」と小泉氏は同調。
さらに工藤市長が「原発周辺に自衛隊の艦船がいるわけでもないし、海上保安庁が見張っているわけでもないから、テロリストが来ればすぐですよ」と警告を発すると、小泉氏は「特殊潜航艇を送られたら、もう一発だね。戦争中、日本はシドニー湾まで攻撃しているのだから」と答えた。
「原発ゼロ社会を目指そう」と訴える講演活動を全国各地で続ける小泉氏は3月9日、福島市内で開かれた「ふくしま自然エネルギー基金設立記念シンポジウム」に参加、約1時間の基調講演をした。原発事故4年目の昨年3月にも喜多方市で講演をしたが、5年目はさらに踏み込んだ発言が相次いだ。
「大震災から5年目になって『当時の原発事故から学ぼう。教訓を生かそう』という気持ち、雰囲気が壊れようとしている。また壊そうとしている人がだんだん出てきていることに憤慨している」「『汚染水はコントロールされている』と言う。どこの国とも比べていないのに『世界一厳しい安全基準』とよくも言えるものです。呆れる限りです」
不審船が行き交う津軽海峡が危ない
野党は「原発ゼロ」を参院選の争点にするべき
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『黙って寝てはいられない』 日本は「原発即時ゼロ」で発展する! |
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