40代以上の中年が「買ってはいけないユニクロ」ワースト3
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第72回目をよろしくお願いします。
今回は40代以上の読者に向けて、つい買ってしまいそうだけど、「買ってはいけないユニクロ」を特集します。若々しく見られるためには何を買ってはいけないのか、ぜひご参考に。
▼ワースト3位:「加齢とともにベージュを着たくなる病」に負けるな!!
●イージーケアツータックチノ 2990 円(+税)
なぜか歳をとるとベージュを買いだすのか。くすみの出てきた自分の肌と相まってカムフラージュのつもりなのでしょうか。さらに加齢を重ね、50、60代ともなるとアウター「ベージュ」、インナー「ベージュ」、ボトムス「ベージュ」とワントーンコーデを実践する方も増えてきます。私の田舎の親戚はそこへさらにベージュのサファリハットをかぶって、ベージュの車に乗って出迎えてくれます。どんだけ好きなの……。
「黒は礼服やスーツっぽい」
「白は汚れが目立つ」
「明るい色は派手すぎる」
そんなふうに考えているのか、はたまた無意識なのか定かではありませんが(ちなみにウチの親戚は「なんとなく」と答えておりました)、ともあれベージュは中年が好む色ですが、イメージ的にも「くすみ」「色褪せ」を意識させてしまい加齢をさらに強調する結果となります。
大人になればなるほど、クリーンな色を好むべき。シワやくすみなど経年の蓄積によって顔や体にヴィンテージ調の「味」が生まれてくるからです。洋服のスタイリングって全身ヴィンテージで合わせたら「ただの汚い古着スタイル」になるのですよ。パリッとした白シャツにヴィンテージデニムを合わせるから「アクセント」となりバランスが生まれ格好よさが出るのです。
顔や体に「味」が出てきたら、選ぶ洋服は真っさらな白シャツやシックな黒パンツなどクリーンなほうがバランスは取れます。
こういったトラウザーもついついベージュやカーキを選んでしまいがちですが、白黒ハッキリとしたクリーンなものを選びましょう。またこのパンツ、ツータックでかなりゆるめのサイズ感。しかもベージュで加齢をイメージさせ、もっさりとした太めシルエット。このパンツを履くだけで見た目年齢が5歳はUPします。若々しくおしゃれに見せたいなら、できればノータックの細みを、そして色もクリーンな黒や白などを選びましょう。
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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