パーカー、ジャージはコスパがいい!? 30代からの「アスレジャー」入門
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第69回目をよろしくお願いします。
最近のファッショントレンドは「アスレジャー」。「アスレジャー」とはトレーニングウェアやスポーツウェアを日常着に使う流行のことです。スウェットパンツやジャージやスニーカーなど最近街でよく見かけませんか?
今日は30代以上の男性にもおすすめしたいアスレジャーのアイテムをピックアップしました。
▼NIKEの高感度ライン「テックパック」
スポーツウェアといえば「NIKE」。創業こそ遅かったものの、後続組にもかかわらず、「AIR」などの卓越した自社開発テクノロジーと余剰在庫を極力持たないマーケティング手法などにより世界トップクラスの業績を誇っています。
NIKEの数あるラインナップのなかでもとくにおすすめしたいのが「テックパックコレクション」。ユナイテッドアローズなどの高感度セレクトショップを中心に取り扱いを行っているNIKEのハイエンドラインです。
スウェットのような着心地ながらツヤとハリがあり高級感漂うNIKE独自の「テックフリース」を使った商品群は、アパレル関係者なら誰もが発売日をチェックするほどの人気です。一般的な認知度は限定ラインのためまだまだですが、ショップスタッフなどで知らない人はいないでしょう。こういったハイエンドコレクションはファッション感度の高いインフルエンサーに着てもらうことで、それを見た人に「NIKEってかっこいいブランドなんだ!」と理解してもらう「ブランディング」がNIKEの狙い。広告露出する媒体などもそういった感度の高いアパレル層を意識しています。
おすすめはこのモデル「ナイキ テック フリース ウィンドランナー」。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1082146
「ただのパーカーじゃん」と思うなかれ、袖を通すと驚きます。とにかく形がキレイ。今まで着ていたパーカーはなんだったんだ?と思うほど。トップスの印象の要は「袖」です。袖が腕にフィットして無駄なたるみなどが出ていないほど形や体の線がキレイに見えるのです。実は上着は「肩幅」や「身幅」より、「袖」や「裾」のほうが重要なんです。洋服において重要なのは先端部分。視線がとまりやすく目につきやすい先端部分の形がどうなっているかが印象を左右します。
上着なら袖と裾。パンツなら裾先となります。このパーカーは袖周りがとにかく綺麗。立体的に腕に吸い付くような形になっていて体の線がいつも以上にキレイに見えます。
またフード部分も大きく顎に届くほどの高さになっています。顔周りに布があると対比効果で小顔に見えます。このあたりのデザインもシルエットをキレイに見せることに一役買っています。
手にとってみれば理解できますが、素材はハリがあり高級感たっぷり。また何度洗ってもへたりにくい耐久性も特徴。1万円とちょい高めではありますが、アウターとしてもインナーとしても使えて何年も持つ。限定ラインではありますが万人にオススメしたい極上のスポーツウェアです。
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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