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福島市内でもチェルノブイリ「強制移住」レベルの汚染度!

原発事故の避難区域外であり、人口約29万人の福島市で、放射性物質が局所的に濃縮している。このことが、神戸大学大学院の山内知也教授の6月下旬の分析で明らかとなった。 「原発周辺は、多くのポイントで土壌の測定がなされていますが、福島市内で継続的に検査が実施されているのは、県庁だけなんです」 こう語るのは、調査に同行した、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)の阪上武代表。 「とはいえ、行政の調査でも県庁の土壌から1kgあたり(/kg)3万2000ベクレル(Bq)という、チェルノブイリでは『避難の義務』区域にあたる高い数値のセシウムが検出されていますが、何の対応もとられていません」
小倉寺福泉寺側溝

11μSv(1時間あたり)を超える線量が確認された小倉寺福泉寺側溝付近

最も放射能が高かったのは、小倉寺稲荷山中腹にある福泉寺下の側溝だ。土砂や枯れ葉が堆積した場所で、山内教授が線量計(ガンマ線計測タイプ)を近づけると、1時間あたり(/h)11マイクロシーベルト(μSv)を超える線量が確認された。 その側溝の土砂からは、4万6560Bq/kgを計測。これもチェルノブイリ原発事故でいえば「避難の義務」区域、つまり強制移住の対象となるレベルの汚染度だ。SPA!記者も側溝の枯れ葉に近づけて計測してみたところ、12μSv/hを示した。 「原発事故から3か月以上が経ち、場所に寄ってセシウムの分布に大きな差があることがわかりました。セシウムは細かい土の粒に付着して雨に流され、土砂が堆積しやすい場所で濃縮されます。町中に、セシウムの集積ポイントができてしまったのです」(山内教授) 7/19発売の週刊SPA!7/26号「仕組まれた[放射能地獄]に子ども殺されるでは、山内教授らともに、土壌汚染、内部被曝、自主避難に関する諸問題を徹底的に取材。「安全です」と言われながら、行政の対応は野放し状態。しかし、放射線の感受性が強い子どもたちの被曝環境は悪化しているという現状をレポートしている。 ⇒ 続きは、週刊SPA!7/26号(7/19発売)にて。(電子雑誌版も発売中)
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