デジタル

20代女子がハマる似顔絵作成アプリ

似顔絵

友人同士でご飯を食べたことをFacebookに投稿するときは、参加メンバーの似顔絵をその場で作って投稿

 若い女性のSNSは、食べ物の写真か集合写真、そして自撮り写真でいっぱい――。ところが、このところ見慣れぬ類いの投稿を見かけるようになってきた。スマホアプリで作った似顔絵画像だ。  自分の手で描くのではなく、アプリに内蔵されている顔のパーツを組み合わせて、思い思いの顔を作る、というもの。なぜか20代を中心に、せっせと似顔絵を作ってはネット上にアップする女性が増加している。なかには、写真(https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=417285)のように、友人らと食事をしたときにFacebookなどの投稿に似顔絵を使う人もいる。一体、何が楽しいのか? 似顔絵アプリユーザーの20代女性たちにその真意を聞いてみた。  まず、使い方としては、自分で自分の顔を作るパターンもあれば、友人同士で互いの顔を作り合うこともある。後者を好む吉川さん(22歳)は、「家で一人で勝手に作って友達に送りつけることもありますし、友達の仲良しグループで集まっているときにみんなでワイワイやることも多い。話のタネですね」という。確かに取材中、その場にいた数人で一緒に作成してみたのだが、ああでもないこうでもないと顔パーツを組み合わせていたらあっという間に時間がたっていた。  また、作った似顔絵をネット上にアップするほかに、SNSのアイコンにする人も多く見られたが、これについてはこんな指摘があった。 「ネットに顔出ししない主義の人たちが、こぞって似顔絵をアイコンにしています」(貫井さん・20歳) 「普段から自撮りを公開するような人は当然自分の顔が好きなわけだけど、自撮りをしない人も、実は自分の顔が好き、自分の顔をネットに載せたい、と内心思っている。だから、『似顔絵を作ってもらったから』と理由をつけて投稿したりアイコンにしたりするんだと思う」(石川さん・22歳)  つまり、似顔絵アプリは、多くの女性が潜在的に持っている“自分の顔をネットで公開したい欲求”を叶える免罪符のような役割を果たしているということだ。 ⇒【画像】吉川亜季さん(仮名・22歳)実際の顔写真&似顔絵
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=417286
※本文中の名前はすべて仮名。 取材・文/朝井麻由美 撮影/渡辺秀之 ― なぜハマる?似顔絵アプリ 【1】 ―
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