更新日:2014年02月23日 11:58
デジタル

ミクシィ復活!?ゲームコンテンツを新たなブランドのひとつに

モンスト

お昼休みに、『モンスト』をプレイして盛り上がるミクシィ社員たち。『モンスト』は、コミュニケーションツールとしても大活躍!?

’13年11月末から12月10日にかけて、ミクシィの株価が1000円台から9060円まで急騰した。その後、株価は4000円台まで下落するも、1月6日に7350円をつけるなど、盛り返しつつある。株価急騰の起爆剤といわれているのが、’13年10月10日に配信されたスマホ向けゲーム『モンスターストライク』(以下、『モンスト』)だ。本作は、一緒にいる友人と最大で4人同時に遊べるのが大きな特徴で、昨年末に100万ダウンロードを達成。なぜ、これほど話題になったのか。その理由をミクシィの木村弘毅プロデューサーと、ゲームクリエイターの岡本吉起氏に聞いた。 ⇒【前回】『ミクシィ発ソシャゲ「モンスト」大ヒットの要因とは?』
https://nikkan-spa.jp/575795
◆新しいことに挑戦するミクシィの取り組み ――本作は、SNS「mixi」に登録しなくても遊べるのが、特徴のひとつだと思いますが、そのようにした理由を教えてください。 木村:mixiのユーザーとゲームをプレイするユーザーが完全に一致していないんじゃないかと思ったのと、mixiにログインが必要となると手軽さが失われてしまうと思い、iOSやAndroidのアプリとしてリリースしました。 ――ミクシィは、SNS以外にも新規事業を立ち上げて新しいことにチャレンジする気風がある会社だとお聞きしました。今後もmixiゲームとは別に、『モンスト』のようなゲームは作るんですか? 木村:会社の判断になるので、今後どうなるかはわかりませんが、『モンスト』は僕らが想定していたよりも速いスピードで100万ダウンロードを突破できたので、僕は増やしていきたいですね。友達や家族と楽しく繋がるというミクシィらしさを残しつつ、ゲームのコンテンツをミクシィ社の新たなブランドのひとつに成長させることができればと思っています。
モンスト

“部位破壊システム”などが登場し、より奥深いバトルが楽しめるようになった

岡本:まだスタート前の段階ですが、木村さんに僕がぜひミクシィさんから出してほしいタイトルを提案しています。僕はmixiが大好きなので、『モンスト』や新しいタイトルで、ミクシィ社のブランドイメージを少しでも上げることができればうれしいですね。 ――岡本さんが参加されているので、家庭用ゲーム機への展開があるのかどうかも気になります。 木村:弊社が追求しているのは、ユーザー同士のコミュニケーションです。家庭用のゲーム機がスマホ以上にコミュニケーションツールに向いているかどうかはわかりませんが、ハードウェアが十分に普及して環境が整えば、僕は家庭用ゲーム機にチャレンジしてみてもいいと思います。特にプレイステーション Vitaやニンテンドー3DSといった携帯ゲーム機なら、スマホのように持ち寄って遊べますし、タッチパネルの操作との相性もいいので。 ――今後の狙いを教えてください。
モンスト

個性豊かなモンスターを強くして、コレクションするのも本作の楽しみの一つ

木村:『モンスト』は、100万人よりももっと高いところに目標を設定しています。既存のユーザーを大事にしながら、新規ユーザーを増やして、会社を盛り上げていきたいですね。  日本で初めて、SNSを手掛けて一世を風靡したミクシィ。現在は、TwitterやFacebook、LINEなど、さまざまなサービスに押されて苦戦しているが、『モンスト』などのゲームコンテンツや、利用者数が60万人を突破したフォトブックサービス“ノハナ”などの新規事業に力を入れている。これらの芽はまだ大きくなり始めたばかりだが、今後ますます盛り上がっていけば、ミクシィの代名詞がSNSの“mixi”から、“モンスト”などに変わる日は、遠くないかもしれない!? 【岡本吉起氏】 カプコン在籍時に『ファイナルファイト』や『ストリートファイターII』シリーズなど、数々の名作を手掛けた。現在は、フリーのゲームプロデューサーとして活動している 【木村弘毅氏】 ミクシィ所属。これまでに『サンシャイン牧場』をはじめとした、さまざまなmixiアプリを手掛けてきた。 取材・文/黒田知道 撮影/水野嘉之 ― 『モンスト』がここまで期待されるワケ【2】 ―
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