ボートレースクラシック(総理大臣杯)直前予想を大公開
ボートレースファンに春の到来を告げるSG総理大臣杯。オールドファンには鳳凰賞の名で親しまれてきたのだが、今年からはボートレースクラシックとなり、装いも新たに艇界に春の到来を告げる。そのボートレースクラシックが開催されているボートレース尼崎では、いよいよ大一番の優勝戦を迎える。優勝戦を前に、直前予想と尼崎の水面特性を紹介したい。
尼崎はセンタープールと言われる通り、センター水域が強いと言われていた。だが、それも昔のことでここ10年ほどは他場同様、インが強い水面になっている。淡水面の閉ざされた水面だが、冬場は六甲おろし、夏場は甲子園の浜風が吹くため、スタートの難しさは全国でも屈指。また、吹いた風がバックスタンドの壁に当たって2マーク付近で滞留するため、2マークのターンの難しさも全国屈指。油断すると流れてしまうため、2マーク勝負にもつれると波乱の展開もある。そのため、地元勢は巧者とされ、松井繁などはここ尼崎をドル箱水面としている。
気になる優勝戦メンバーは以下の通り
1松井繁(大阪)
2池田浩二(愛知)
3吉田俊彦(兵庫)
4太田和美(奈良)
5徳増秀樹(静岡)
6鎌田義(兵庫)
実に6人中4人が尼崎を地元水面としており、激戦は必死。1号艇、2号艇に松井、池田と並んでおり、外側の選手はかなり苦戦が強いられそうだ。だが、そこで指をくわえて枠番通りに進入するほどSG優勝戦は甘くはない。準優勝戦で見せた徳増、鎌田両名の前付け策は優勝戦でも十分にありうる。動く選手が外に2人いることで進入はかなり混沌としそうである。艇番通りの進入になったとしても、内側の艇は深い進入になるか……。気になる進入については、日刊SPA!の予想はこのようにしてみた。
(進入予想・本線)
1256/34
(進入予想・裏線)
123/456
徳増、鎌田両名は前付けに動くはず。進入が深くなるのを嫌がれば、準優勝戦で見事な捲りを決めた吉田が引いてカドのダッシュ戦に回ると見た。地元吉田が意地を見せて突っ張れば、モーターがあまり出ていない徳増は深い侵入を嫌がり、あっさり引いて枠番通りの侵入となり4号艇の太田がカドになると予想。
スリットではやはりF2の池田は攻めきれないだろう。だが、そこは機力とテクでカバーをするはずだ。内に尼崎の帝王こと松井がいるので、スタートをある程度合わせていくだろう。スリットはほぼ横一線。凹むとすれば2コースの池田と見た。
1マークの攻防はスリット同体なら松井が貫禄の逃げを打ち、池田は差す展開か。準優勝戦の再現で吉田がガッツ溢れる捲りを放つ可能性もあるが、このメンバーではなかなか難しいだろう。機力の裏付けがある太田が展開を突く戦法で凹めば捲り、差しを駆使して1マークに襲いかかると見た。
松井が大好物の尼崎で堂々の逃げで優勝!
穴は吉田の豪快な攻め
◎ 1松井繁(大阪)
○ 2池田浩二(愛知)
穴 3吉田俊彦(兵庫)
▲ 4太田和美(奈良)
5徳増秀樹(静岡)
△ 6鎌田義(兵庫)
信頼度は◎>○>▲>△
(本線)
1=2-46 1=4-26 1-6-24
(穴)
3=1-流し 3=6-流し
実力と機力、そして相性を考慮すれば、松井を本命にせざるを得ない。また、フライング2本持ちといえどもキッチリと成績を残しモーターを引き出した池田の対抗は揺るぎない。機力では記者たちの間で太田の実戦足が光るとのことで、ここは3番手に指名。
穴は準優勝戦で果敢に攻めた地元の吉田。地元の意地にかけて鎌田と共にワンツーフィニッシュも……。
その他、日刊SPA!推奨レースは8R、濱野谷のイン逃げ。そして6R、センター勢の平田と毒島。SG戦線の開幕を告げる尼崎、ボートレースクラシック。今年のSG一発目のウィナーを是非とも射止めたいところだ。もし、ボートレースに少しでも興味があれば、ネット投票はすぐにでも解説が可能(※口座があることが前提条件)なので、一攫千金を狙って参戦してみてほしい。 <取材・文/SPA!ボートレース研究班>