アヴリル・ラヴィーン新作PVで日本を差別?

Avril Lavigne - Hello Kitty

Avril Lavigne - Hello Kitty (http://youtu.be/LiaYDPRedWQ より)

「日本人はニヤニヤしていて気持ち悪い」と発言したという噂が流れたと思いきや、反対に親日家という噂が流れるなど、デビューから10年以上経った今なお「永遠のパンクっ娘」というイメージそのままのアヴリル・ラヴィーン。そんな彼女が複数のメディアからレイシストであると非難され、Twitter上で釈明することとなった。発端は新曲「Hello Kitty」のPV。アニメのようにカラフルな部屋や寿司屋、浮かれて騒ぐ女子高生などの描写が日本文化への偏見だとネットを中心に大炎上したのだ。大手音楽メディアのビルボード誌からも「恥さらし」「中身がない」と叩かれるなど、事態は悪化し続け、問題のPVは一時インターネット上から削除されることとなった。

 実は近年欧米では人種に関係した炎上事件が多発している。イギリスの老舗音楽雑誌NMEによれば、昨年も黒人やアジア系ダンサーをPVに起用し、挑発的な格好をさせたリリー・アレンや、音楽イベントで芸者のコスプレをしたケイティ・ペリーなどが同様の理由で炎上したという。

 当のアヴリル本人は「私がレイシスト?日本の文化は大好きだし、人生の半分ぐらい過ごしてるのよ?ビデオを撮るために東京まで飛んだっていうのに……」とTwitterで批判を一蹴した。しかし、ネット上では「いい歳して子供みたいなカッコで飛び跳ねる姿が痛い」「無表情なアジア系のバックダンサーが不気味すぎる」など、散々な言われよう。

 正直、のっけから「カワイイ!サイコー!」と叫ぶ姿はたしかに日本通というイメージとは少しズレているものの、「レイシスト」とまで言われるほどかと疑問に思うくらいなんてことない作品だが……。

 いずれにしても、曲を宣伝するはずが、思わぬ批判に晒されることとなってしまった。

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=631750

「カワイイ」や「クールJAPAN」が流行っているというイメージとは裏腹に、海外ではこういった紋切り型の表現や、内容のなさに厳しい目が向けられているようだ。では、日本と海外両方の視点を持つ在日外国人はこのPVをどのように見たのだろう?

「アヴリルのいう日本って要は原宿でしょ?あそこは日本でもかなり特殊だから、ああいうキッチュな雰囲気が普通だと思ってほしくないね」(30代男性・アメリカ人)

 たしかに、「これが日本」と言われると、ちょっと複雑な気持ちになってしまう。また、中にはアヴリルではなく、日本が問題だという人も。

「日本のテレビでもアイドルとかキャラクターばっかり出てくるし、学芸会みたいな雰囲気はあながちステレオタイプでもないんじゃない?ニュースにもアニメのキャラクターが出てきたりするし」(20代女性・ポーランド)

 なんとも強烈な皮肉だが、そういう面があるのは事実かもしれない。やはり、キラキラしてポップな日本よりも、落ち着いて渋みのある日本の方が好まれているようだ。

 東京オリンピックに向けて、ますます海外へのプロモーションが加熱していくことが予想される日本。今回の炎上事件はどう日本をどう海外にアピールするかの参考になるかもしれない。

●参照記事
http://www.billboard.com/articles/columns/pop-shop/6062836/avril-lavigne-hello-kitty-video-is-an-embarrassment-in-any
http://www.nme.com/news/avril-lavigne/76887

⇒【動画】アヴリル・ラヴィーン新作PV http://youtu.be/LiaYDPRedWQ



<取材・文/林バウツキ泰人>

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