欧州で一足早くワクチンを接種した記者が語る予約手続きや副作用
一向に進まないワクチン接種の状況に、苛立ちを覚えている読者の方も多いだろう。一方で、コロナウイルスによる多くの死者・感染者を出した欧州では、順調にワクチン接種が進んだことで、少しずつ日常が戻りつつある。
本稿では、東欧・ポーランドで暮らしている筆者が、実際にワクチンを接種するまでの流れをお伝えしたい。当初、ポーランドでは指定された時間よりも早く接種会場に来た人たちが溢れるなど、混乱が見られたが、はたして無事ワクチンを接種することはできるのか……。
まずはワクチン接種の予約から。受付は電話もしくはインターネットで行われ、筆者はこちらの銀行口座を持っていないので、電話での申し込みとなった。繋がるまでに何分、何時間かかるのかと身構えていたが、わずか数十秒でアッサリと通話に成功。住所・電話番号・PESEL(※ポーランドのマイナンバーのようなもの)を伝えると、翌々日にはジョンソン&ジョンソン製のワクチンを受けられることが決まった。
電話予約が完了すると、数分後には早くも登録した電話番号に接種の場所や時間が送られてきた。予想していたよりも、はるかに効率がいい。
現地の友人からは「ポーランドの役所は待たされるから、軽食と飲み物は絶対持っていけよ」とアドバイスを受けていたが、当日はアッサリと病院内に入ることができた。
内部では軍人の誘導によって、まずは事前アンケートを記入する。内容は直近の咳や発熱、持病やアレルギーの有無などで、こちらもスムーズに記入できたが、導線を整理していた軍人のお姉さんから、衝撃のひと言が……。
「お兄さん、ジョンソン&ジョンソンのワクチンですか? やっぱり、今日はないそうなので、ファイザーのものになります」
え!? ジョンソン&ジョンソン製のワクチンなら接種が一回で済むと浮かれていたが、土壇場でワクチンの種類を変更されてしまった。これにより、筆者は2回ワクチンを接種することに……。
ワクチン接種の予約はわずか数分で完了
土壇場でまさかのワクチンが変更される
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ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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