コレクションは9t以上! 日本一のビートルズコレクター
現在発売中の週刊SPA!(4/14・21合併号)でも、来日を記念した「ビートルズ再入門」企画が組まれている。
その企画内で、「今まで集めたビートルズのコレクションは9t以上」「コレクションの数については(国内でも)トップクラスかな」などと語り、保管してある膨大なビートルズコレクションを披露してくれた、兵庫県在住のデザイナー・岡本備さん。
そんな、岡本さんのあまりにも過剰な“ビートルズ愛”ぶりが、全国のビートルマニアたちの間でひそかな話題になっているとか。……そこで今回、本誌では文字数の都合上、泣く泣くカットした本誌未公開分を特別に公開!
――そもそも、岡本さんがビートルズにハマった最初のきっかけは何ですか?
岡本:僕はもともと、親の影響で、クラシックしか聴かない子供でした。それが、中学2年の10月に当時発売された『A Hard Day’s Night』のレコードを映画音楽か何かと勘違いして、たまたま購入した。それで、家に帰って、プレイヤーに乗せて針を落としたら、1曲目の「ジャ~ン」(表題曲「A Hard Day’s Night」の印象的なギターの音)ってイントロ。あれに、完全にヤラれちゃいましたね。そこから、気付いたら50年。
――たしかに、あのイントロは衝撃的ですよね。
岡本:それ以降はビートルズばかり聴いてました。一般的にレコード盤って7000回聴くと、溝がすり減って、音が出なくなるって言われている。現に、僕の『A Hard Day’s Night』もすり減って音が出なくなるまで聴いた。だから、今のは何枚目かな(笑)。
――’66年のビートルズ初来日も見に行かれたんですか?
岡本:来日時、僕は高校生だった。当時は学校から生徒に「(不健全だから)ビートルズのコンサートには行かないように」とお達しが出ていました。そういう時代だったの。けど、どうしても見たかった。そのころ、ライオンが歯磨き粉を買うと抽選で5000名にチケットが当たるってキャンペーンをやっていた。それで、どうにか2枚が当たったので、大興奮で兵庫から東京まで見に行きました。
――え、2枚も! それはラッキーでしたね。
岡本:そう、歯磨き粉は段ボール箱5箱分くらい購入してね。当時の金額で1万円くらいだったと思う(※現在の3万~4万円程度)。ライブそのものは、ライオンが用意してくれた席が意外といい席だったので、演奏がよく聴こえて。それは、それは感動しました!
――そこから、さらにグッズ収集にハマるわけですが、貴重な品をどうやって集めているんですか?
岡本:基本、僕はちょっと変わったものが好き。コレクションも、レコードや雑誌、書籍類などはもとより、おもちゃ、グッズなどの世界に1つしかないようなものも集めているんです。国内だけじゃなく、世界中を旅して探している。だから、リバプールには何度行ったかわからない。ヨーロッパにも20年かけて全ての国を訪れました。それで、その国の中古レコード屋やブティック、雑貨屋を見て回るんです。ごちゃっとした商品の山の中に、意外とビートルズグッズが埋もれたりしていて、それを発掘するのが楽しみなんです。
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――一体、これまで何円くらい使われたのですか?
岡本:うーん、ちょっと想像もつかないなぁ。なにせ総重量9tだから(笑)。ただやっぱり、金額の問題ではなく、彼らの音楽をもっと多くの人に知ってもらいたいし、キリスト教じゃないけど、2000年後にもこの奇跡のグループが実際に存在していたことを極力正確に伝えたい。そのためにコレクションも集めて来たし、このコレクションを使ってこそ伝えられるイベントや講座も30余年間、休みなく続けてきたのです。
そうインタビューに答えてくれた岡本さん。しかし、今回のポールの来日公演については「前に何度も見に行ったので、今回は行かない」予定だとか。そんな岡本さんの分まで、チケットをゲットした人は、待望の来日公演を楽しんでほしい!
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<取材・文/シルバー井荻>平成生まれのライター、編集者。ファミマ、ワークマンマニア。「日刊SPA!」「bizSPA!フレッシュ」などの媒体で執筆しています
未遂に終わった’14年の来日公演以来、1年ぶりとなる待望の日本ツアーを4月21日(火)からスタートさせるポール・マッカートニー。
『週刊SPA!4/14・21号(4/7発売)』 表紙の人/木村拓哉 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
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