岩隈久志らMLBのノーヒットノーランは増加傾向に【日本人メジャーリーガーの通信簿2015:投手編】

 元ヤンキースの黒田博樹投手が日本球界に復帰し、世間の関心が日本のプロ野球に集まった今シーズン。MLBの日本人メジャーリーガーの活躍はどうだったのか? 投手の2015年を振り返る。

◆ダル、マー君、上原…。ケガ人続出の日本人メジャーリーガー

 今年のメジャーリーグは、怪我にまつわる話題が多かった。

 シーズン開幕前、ダルビッシュ有投手は1年間リハビリを要する「トミージョン手術」の決行を決意。彼の所属するテキサス・レンジャースはエース・ダルビッシュを欠くなか、後半戦からの追い上げでプレーオフに進出。惜しくもあと一歩のところでアメリカン・リーグ優勝決定戦に進出ならなかったが、もしダルビッシュの怪我さえなければと、ファンの多くは肩を落としていた。

田中将大 昨年から活躍の舞台をメジャーへと移した田中将大投手、今年は中5日の日本式登板間隔で12勝をあげる活躍を見せる。しかし、4月には右手首の炎症で離脱。復帰後も9月に右太もも裏の故障で登板を回避するなど、怪我と戦いながらのシーズンだった。シーズン終了後は骨棘(こつきょく)の摘出手術を行うなど、来年以降も怪我を気にしながらの1年間となりそうだ。

 現在40歳と、メジャーの中でもベテランにあたる上原浩治投手。メジャーのクローザーでは最高齢だが、セーブ成功率は93%と非常に高い数値をマークした。しかし、夏場にピッチャーライナーが自身の手に当たってしまい、右手首を骨折。悔しい戦線離脱となる。それでも、デイブ・ドンブロウスキー新GMは「田澤はセットアップ、上原はクローザーで考えている」とコメントし、球団側も来年以降の活躍を期待していることがうかがえる。

◆ノーヒットノーランが増加するメジャー

岩隈久志 そんななか、ひときわ目立った活躍を見せたのは、シアトル・マリナーズの岩隈久志投手。開幕3試合で結果を残せず、背筋の故障により前半戦は戦線離脱せざるを得なかった岩隈だが、復帰後の後半戦だけで9勝をマーク。特に、8月12日では、日本人ではあの野茂秀雄投手以来となるノーヒットノーランを達成し、素晴らしい投球を見せた。

 実は、今年は合計7回のノーヒットノーランが達成されている。10年から15年の5年間では平均5回のノーヒットノーランが達成された一方、10年前の平均は1.4回と、確実にメジャー全体で投手のレベルが上がっていることがわかるだろう。13年にはサイヤング賞投票でダルビッシュが2位、岩隈が3位に入賞。田中だけでなく、日本人投手の安定した評価がメジャーでも認められている証拠だ。

 そのダルビッシュもかつてノーヒットノーランを目前で逃している経験がある。「投高打低」の今だからこそ、今後は岩隈だけでなく、他の日本人投手がノーヒットノーランを達成するシーンが増加するかもしれない。

<日本人メジャーリーガーの通信簿~投手編~>

岩隈久志(シアトル・マリナーズ/34歳)
◎大変良くできました

開幕から不調だったが、復帰後8月にはノーヒットノーランを達成。ロイド・マクレンドン監督(当時)も「スプリットのキレが素晴らしかった」と高く評価しており、来年の再契約はほぼ確定か。

田中将大(ニューヨーク・ヤンキース/26歳)
○良くできました

黒田(広島)がチームを離れ、新エースとなった2年目。怪我を抱えながら2年連続の2桁勝利を挙げる活躍を見せたが、プレーオフへの進出をかけたワイルドカードでは惜しくも敗戦。里田まい夫人との新しい命も授かる公私ともに喜ばしい1年。

上原浩治(ボストン・レッドソックス/40歳)
○良くできました

レッドソックス3年目となる今年は、クローザーとして25セーブを挙げる活躍。安定した投球は最下位に沈むチームの中で活気を与えたが、骨折での離脱は本人も悔いの残る1年となった。

田沢純一(ボストン・レッドソックス/29歳)
○良くできました

3年連続60試合以上の登板をクリア、中継ぎの柱としてチームからの信頼も厚い。しかし、オールスター以後は防御率7.08、8~10月で4敗を喫するなど、上原の代役としてクローザーに成り代われなかった。

ダルビッシュ有(テキサス・レンジャース/29歳)
△来季に期待します

今年はトミージョン手術で1年間リハビリに努めた。Twitterではフォロワーと筋トレについて熱い議論を交わすなど活発に(?)活動を続ける。来年はエースとして期待。

和田毅(シカゴ・カブス/34歳)
△来季に期待します

ローテーション5番手を争うシーズンだったが、6月以降はなかなか登板機会を得られず1勝止まりで終わってしまう。また、チームとの契約は今年までのため、来季の去就が気になる選手。

取材・文/石橋和也(Far East Division

photo by Arturo Pardavila IIIKeith Allison via flickr
― 日本人メジャーリーガーの通信簿2015年版【投手編】 ―

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