アストロズへ移籍する青木宣親。6億円以上の契約でも“ベンチ濃厚”の危険信号点滅中?
青木宣親選手は、2016年の開幕をシアトル・マリナーズの一員として迎えた。レギュラーシーズンの序盤こそ絶不調だったが、シーズンが終わってみれば打率.283、出塁率.349と例年並みの数字。現地11月3日、来年もマリナーズに保有権が残っていた青木に転機が訪れる。ウェーバーを通じて同地区のヒューストン・アストロズへの移籍が決定したのだ。
青木が新しく所属することになるアストロズは、チーム野手の平均年齢がメジャーで一番若い26.6歳。アメリカン・リーグ西地区では3位と好位置で終わったチームだ。そんなアストロズの現地球団担当記者であるブライアン・マクタガート氏がTwitterにて来年のスターティングメンバー予想を発表。その中に青木の名前は無く、控えとして開幕を迎えることが濃厚なのだ。1年6億3000万円という高額な契約にも関わらず、一体なぜ青木はレギュラーを確約されていないのだろうか?
今オフ、アストロズは積極的に補強に乗り出しており、既に3人の野手を加えている。9年連続で20本以上のホームランを記録しているブライアン・マッキャン捕手をニューヨーク・ヤンキースからトレードで獲得。続いて通算96本塁打、強肩強打のジョシュ・レディック外野手と4年約59億円で契約に合意。更にテキサス・レンジャーズからFAとなっていたカルロス・ベルトラン外野手と契約。来年で40歳の誕生日を迎えるベルトランだが、打率.295、25本を記録してオールスターにも選出されるなど衰えを見せない成績だった。
この3選手が加わったことによって、打率.251、32本を記録し、捕手、指名打者として出場していたエバン・ガティス選手が過去に経験のある左翼などでラインナップに名を連ねることが増えることになる。結果的に、青木がレギュラーの座から押し出されてしまうという予想が立てられているのだ。
このような苦しい状況に追い打ちをかけるように、控えのライバルも存在する。アストロズには守備力、走力ともに青木を上回る能力を持つもう一人の控え外野手、ジェイク・マリスニック選手がいるのだ。通算打率.225と打撃を苦手としているが、マリスニックは中堅手としてもゴールドグラブ賞級の堅守を誇る。また彼は走力も平均以上のものを持っており、今年7盗塁に対し9盗塁失敗と判断の悪かった青木を脚力でも上回っているだろう。

アストロズが行った3つの補強
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