108年ぶりのWS制覇!シカゴ・カブスを知るために不可欠な2つのキーワード
日本ハムファイターズが広島東洋カープを下し、10年ぶりの日本一を決めた。残念ながら敗北してしまったカープは、日本ハムより長い32年ぶりの日本一がかかっていたので、多くのカープファンは残念な結果だったはず。だが、海の向こうメジャーリーグではそれを凌駕する「108年ぶりのワールドシリーズ制覇」をかけ、死闘が繰り広げられていた。
不名誉な称号を持つその球団は、シカゴ・カブス。今回、彼らがどのようにしてワールドシリーズ(以下、WS)制覇の栄光を手にしたのか。「ヤギの呪い」「敏腕球団社長」、この2つのキーワードで、解説していこう。
カブスはあまりにも長い間WS制覇から遠ざかっていたが、1945年のWSに出場している。その当時、熱心なカブスファンだった居酒屋店主のビリー・サイニアスさんは、店の看板ペットである「ヤギのマーフィー」を球場に連れていく。しかし、ヤギの臭いなどが他の観戦客へ迷惑だ、という理由で入場が認められなかった。
頭に来たビリーさんは「カブスはもうこれ以上勝てないぞ!(Them Cubs, they ain’t gonna win no more)」と捨て台詞を吐き、球場を後に。この話には見事なオチがあり、ビリーさんの捨て台詞通り、これ以降カブスはワールドシリーズで1勝も出来なくなってしまったのだ。こうして、71年前の出来事が、野球ファンたちの間で「ヤギの呪い」と揶揄されるようになった。
多くの野球ファンは、その呪いをある種ジョークのように扱っていたが、シカゴ・カブスの当人たちはそうではなかった。球団は、意を決しある一人の男をフロントに招集。そして今年、彼は見事な手腕で球団を優勝へと導いた。彼の名は「セオ・エプスタイン」。28歳という若さ(当時最年少記録)でボストン・レッドソックスのGMに就任した人物だ。
シカゴ・カブスの「ヤギの呪い」と「敏腕球団社長」
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