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名古屋出会いカフェに生息する謎の常連オヤジ

今から7年ほど前、当時の名古屋の風俗は狂っていたとしか思えない状況であった。分厚い風俗専門誌を開くと、そこには『当店はサービスを追求した結果、西川口流になりました』と、堂々と“本番”を匂わせる文言が載っていたのである。地元名古屋のライターに聞いた。 「当時はいわゆる本ヘル(違法に本番ができるヘルス)全盛。特定の風俗グループは、風俗誌に堂々と本番を匂わせる広告を出してました。その後、さすがに摘発されたものの、今度は非本番系のキャンパスパブと呼ばれるピンサロが雨後のタケノコのようにでき、それも摘発されると今度は風俗マンションや出会いカフェなどが隆盛を極めていったのです」 出会いカフェは名古屋発祥ではないものの、女子高生が来店できるなど、他地域では考えられないことが横行し、名古屋と言えば出会いカフェとまで言われるようになったのである。
名古屋出会いカフェ

奴隷市のように並ぶ女性を、鼻の下を伸ばしながら眺める野郎を見るだけでも楽しめる

 この出会いカフェ、できた当初はかなりオイシイ思いもできたというが、今ではなかなかオイシイ思いはできないようだ。取材の際、軽く潜入してみたのであるが、驚いたことに2年前に行った時にいた常連オヤジがまだいたのである。そのオヤジは初顔の我々を見つけると、隣に立ってつぶやくように解説を始めたのである。 「あの女は俺らぁみたいな年寄りはあかんけど、若い男なら2(万円)でやれるな。あっちのはメシばっかで、絶対にやらせてくれんわ。あの奥の女は勘違いしとるな。逆側の太めの女は美人局やっとるらしいで、気をつけたほうがええわ」 などと誰に言うともない口調でマジックミラー越しに女の説明をしていくのである。お前はいったい何者なんだ……と思ったものので、面白そうなので突っ込んで話を聞き始めると、妙にこちらを警戒し始めて無視されてしまった。 原稿を書いていたら、また名古屋に帰りたくなってしまった。 文/テポドン(本誌) ― やっぱり名古屋はガラパゴスだった… 【6】 ―
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