「ういろう」の元祖は小田原にあった!500年間作り続ける“おもてなし”の気持ち
―[創業500年以上の日本企業]―
日本は世界一の“老舗大国”だという。その中でも特に古い、500年以上の歴史を持つ「超・老舗企業」を紹介。その持続可能な経営の秘密とは!?
「ういろう」の元祖は小田原にあった!!『ういろう』 ~(神奈川県小田原市)1368(正平23)年創業~
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1024406 中国の元朝に仕えていた初代陳延祐(ちんえんゆう)が元の滅亡後日本に帰化し、中国での役職名だった礼部員外郎(れいぶいんがいろう)から「外郎(ういろう)」姓を名乗るようになった。京都で朝廷に仕えた2代目が、家伝薬の処方を持ち帰って丸薬「透頂香(とうちんこう)」を作り、さらに外国使節団を接待するための菓子も考案した。これが現在の和菓子「ういろう」だ。「ういろう」というと名古屋のイメージが強いが、元祖はこの外郎家なのだ。 その後、5代目・外郎宇野藤右衛門定治が北条早雲に招かれて小田原城下へ移り、東海道沿いで500年間丸薬と菓子を作り続ける。享保年間には歌舞伎役者2代目市川團十郎が咳と痰で台詞が言えなくなったが、この丸薬で全快したことからお礼にと歌舞伎十八番『外郎売り』の台詞が創作された。
この特集の前回記事
ハッシュタグ