「蕎麦は庶民の食べ物」の精神を受け継ぐ『本家尾張屋』――何百年も変わらない老舗の“こだわり”
―[創業500年以上の日本企業]―
日本は世界一の“老舗大国”だという。その中でも特に古い、500年以上の歴史を持つ「超・老舗企業」を紹介。その持続可能な経営の秘密とは!?
「蕎麦は庶民の食べ物」の精神を受け継ぐ『本家尾張屋』 ~(京都市中京区)1465(寛正6)年創業~
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1024276 応仁の乱の2年前の1465年、尾張国(愛知県)から京都に来て菓子屋として商いを始めたのが、蕎麦の老舗「尾張屋」の創業者だ。 蕎麦屋を始めたのは1700年頃。京都の禅寺で蕎麦切りが盛んに食べられるようになったのがきっかけ。寺でまかないきれなくなった蕎麦づくりを、「練る・伸ばす・切る」技術を持っていた菓子屋に頼むようになったことが始まりだという。優秀な職人を抱えていた尾張屋は、多くの寺や御所などに蕎麦を納めるようになる。 昭和期になると尾張屋では、いち早く蕎麦の機械打ちを取り入れた。その理由を16代目当主の稲岡亜理子社長はこう語る。
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