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ニコ動社長「まいんちゃんコラボもっとやりたかった」 Eテレ×ニコ動コラボ総括

―[ニコ動社長]―
ニワンゴ社長,杉本誠司氏

ニワンゴ社長・杉本誠司氏

11月14~20日の7日間、「NHK Eテレ×ニコニコ動画」という大型コラボが実現した。Eテレ7番組の放送と連動したニコニコ生放送には、のべ約20万人の視聴者が集まり、最終日に行ったアンケートでは約98%のユーザーが「今後もコラボすべき」と回答。その総括を含め、ニコニコ動画の運営元・ニワンゴ社長・杉本誠司氏に話を聞いた。 杉本: 今回はNHK側からの「なるべくニコ動ユーザーに受け入れられそうな番組」という番組選考基準がありました。そのため、ユーザーからは想像以上に肯定的なコメントが多かったですね。まるでヤラセみたいに。報道ではどうしても意見が割れますし、他のメディアと対立構造になってしまいますが、今回はエンタメ・教養系の番組だったので、知らないことを学べるという納得感が大きかったのだと思います。あたたかいコメントは嬉しいのですが、長年虐げられた我々としては、やられた感がありました(笑) ――震災前の3月10日、NHKの『クローズアップ現代』とのコラボで「ネットとテレビの未来」をテーマにニコ生をやった時は、NHKへの入局を拒否されたそうですね。今回は局内からの生放送でしたが、どんな変化があったのでしょう? 杉本: 震災の影響が大きいと思います。『クローズアップ現代』のときは、NHKに対してネットメディアが何かやりたいと打診しても、「なんか危険そうで、方針的にできないから」でした。震災時に協力し合えたことで、ニコニコ動画を理解してもらえたということでしょう。 ――今回のコラボで各番組プロデューサーに出演してもらった意図は? 杉本: ニコニコ動画と一緒にやることの効果や意味を体感してほしかった。特にプロデューサーは、今後も番組作りを継続的に担っていく。そういう方が「視聴者は何を望んでいるのか」という情報を摂取できれば、番組内容がもっと濃縮されていくし、僕らは新しいコンテンツができるのでサービスの活性化になる。お互いの役割分担とメリットが明確化されれば「僕らはテレビ局にとって敵じゃないですよね。お互いうまく利用したほうがいいと思いませんか?」と言いやすくなります。 ――では、ユーザーにとって「テレビとニコ動のコラボ」のメリットは? 杉本: 偉い人と直接対話をして何かコミットメントできる立場に自分があると思えることが、ユーザーにとってはメリット。だから、番組でも「一番偉い人です」と紹介しています。プロデューサーたちからは「なぜ僕らが?」という反応でしたが、彼らが番組の核を一番知っている。番組の枠に入らなかった情報が山ほどある。ネットユーザーはその表裏があることを感覚的にわかっていますが、今まで見えなかったテレビの裏側にある付加価値をより多くのユーザーに届けたいと思っています。 ――反省や改善点はありましたか?
杉本誠司

後編では今後のビジョンを語った

杉本: 今回はどの番組も似通った組み方となってしまったので、ある程度対立構造を見せるような雰囲気作りをしてもよかったかなと思います。編集前の素材撮りからの放送もしたいですね。例えば、『すイエんサー』は長時間のロケなので、出演者の女のコたちが考えている場面をニコ生で流してユーザーも一緒に考えるなど。あと、僕らの社員にもまいんちゃんファンが多いので、まいんちゃんの放送はもっと長くやりたかったです(笑) ⇒続きはこちら https://nikkan-spa.jp/104459 ニコ動社長「ラスボスは民放連」 今後のビジョンを語る 取材・文/吉岡俊 撮影/林健太
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