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AKB48のサプライズ攻勢。柏木卒業発表もメンバーは決意新たに

AKB48今年4月にチーム・キャプテン制の廃止を発表してから、新生AKB48として臨んだ武道館での3日間。初日にはAKB48在籍17年を誇る柏木由紀の卒業発表、2日目は7年ぶりとなる新公演の発表、そして千秋楽には19期生オーディション開催と怒涛のサプライズにファンもどよめいていた。

コンサートのメインテーマは“新体制”

 10月22日に行われた62枚目シングル発売記念コンサート「アイドルになってよかった」でのメインテーマは“新体制”。最終日のセットリストは2018年以降の楽曲で構成するなど、演出にも新たな試みがふんだんに盛り込まれた。オープニングは最新曲「アイドルなんかじゃなかったら」で幕をあけ、センターを務める小栗有以は「今のAKB48の本気を見てもらいたいと思います!」と会場に呼びかけた。その後は、誕生月ごとに分かれた春夏秋冬の4チーム、運動やオタクなどメンバーの特色から組まれたチームで楽曲を披露して会場を盛り上げた。
AKB48 八木愛月

八木愛月

また、くじ引きでソロやユニットのポジションを決めるコーナーでは、1人目にくじを引いた18期研究生の八木愛月がソロ曲を引き当てるという強運ぶり。初めての大舞台で、坂道AKBの楽曲「国境のない時代」を堂々と披露した。ステージ後に感想を聞かれた八木は、「最初は『楽しみだな』って軽い気持ちだったけど、練習するたびに先輩方に『頑張れ』と言われて実感するようになって」と涙声に。「(本番は)今までのリハーサルより楽しくできたし、1番大きく踊れたかなって思います。ありがとうございます!」と笑顔を見せた。そのたくましい姿に柏木も「デビューして半年だよね、信じられない! ソロを引いたのも運だし、武道館で八木ちゃんが見つかって、これからが本当に楽しみ」とエールを送った。  コンサート最後の挨拶で小栗は、「今のAKB48で武道館という大きなステージに3日間もいただいて本当に光栄で嬉しいことだなと思います」と振り返ったあとに、「17年間も続いているグループに在籍させていただいていると、恵まれていることや楽しいこともたくさんあれば、卒業だったり、メンバーがいなくなって不安になることもたくさんあって……」と、込み上げる涙に声を詰まらせる。  ひと呼吸おいたあとに、「でも、いろんな状況になっても何度も立ち上がってきたのがAKB48。これからもいろんな壁が立ちふさがることもあると思うんですけど、今のAKB48ならこれからもグループを守り、受け継いでいけると思います。メンバー一人ひとりが『アイドルになってよかった』と思って卒業できるようなグループにします。これからのAKB48も楽しみにしていてください!」と力強く語った。隣りで頷きながら見守っていた柏木由紀は、「ゆいゆい! これからのAKBを頼んだよ!」と優しく肩を抱き寄せていた。 取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧
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