デイトレーダー・与沢翼氏「なぜこの相場で負ける人がいるのか、不思議ですよ」
秒速で1億円稼ぐ男――あの与沢翼が2014年12月に東京からシンガポールへ拠点を移し、華麗にデイトレーダーに転身したことは既報のとおり。あれから1年、与沢翼氏は今どうしているのか?
シンガポールにいる与沢氏にアポをとったところ、のっけから「え、このタイミングで損している投資家なんているんですか?」と一言。
「年初から日本株は暴落がありましたが、私には被害は全然ありません。むしろ、かなり好調です。2015年3月末から投資を始め、昨年の稼ぎは1億8000万円でした。最近はだいぶ投資のテクニックがわかってきて、1月の利益は3000万円ほど。今年の目標利益は年3億円です」
今の与沢氏の月々の収入は、トレードで約3000万円、株以外のビジネスの収入が約6000万円と、相変わらず莫大なカネを稼ぎ続けているとのこと。
「今回の株安は、昨年8月24日くらいで潮目が変わったんですが、この時点で私は『儲けられる相場が来た!』と思いました。なぜなら、ボラティリティが上がったから。儲けの幅が大きくなったんです。下落しても空売りすればいいだけで、チンタラ上昇するより短期間に大暴落してくれたほうが何十倍もありがたい」
月3000万円もの利益を出し続ける与沢氏の必勝法は、「先行する指標を見極めること」だという。
「どんなときにも『先行する指標』があるんですよ。例えば、少し前までは上海指数が日経平均に先行して動いていた時期がありました。しかし、2月上旬くらいは円高ドル安が日経平均に先行していて、1日遅れぐらいで株安がさらに進んだ。ドル/円の先行を見て個別株に空売りを入れていたのでうまくいっていましたよ。最近ではNYダウとドル/円の逆行が気になるし、日経平均はゴールドやシルバーとも逆相関しています。
また、今この取材を受けている2月中旬でいえば、日経平均とJストック指数を見るに、私にはJストック指数が少しだけ日経平均に先行しているように思える。一方で、ドイツのDAX30指数や東証REIT指数もよく見ておくべきです。ドイツを見るのは、ドイツ銀行破たんの噂がある以上、異変を感じれば誰よりも早くそれに気がついて空売りをしこたま入れたいから。また、東証REIT指数は、マイナス金利が発表された1月29日以降突然急騰し、ボラティリティを上げた。
これは明らかな変化であり、東証REIT指数がいい間は日経も総崩れはしませんが、これが崩れたら日経全体が崩れると思う。つまり、REIT指数とかDAX指数とか、これらが特大陰線を出すことがあれば、日経平均も下落する可能性が高いです」
⇒【グラフ】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1065314
「このように、その時々の『先行する指標』を見極めることができれば負けるなんてことはありません。なぜなら先行指標に乗っかって遅行するものにエントリーすればいいだけですから」
臨機応変のトレードスタイルが投資だけで月3000万円もの利益を生み出しているようだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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