「eワラント」で毎月10万円稼ぐ主婦もいるって本当?
―[「eワラント」の破壊力!]―
ギリシャはすでに実質破綻状態で、イタリアやスペインにまで飛び火している欧州債務危機。「危機」というだけあって株も為替も儲かる派手な話をめっきり聞かなくなってしまったが、「eワラント」が為替介入によって、なんと一時700倍以上の上昇率になったのだ!
「eワラント」とは、個別株や為替、日経平均株価などの株価指数、金や原油などのコモディティなど、さまざまな商品(対象資産)の値動きを反映して動く投資商品。
そんな「eワラント」で毎月10万円稼ぐという主婦に話を聞いた。
※「eワラント」の詳しい説明は
【前編】為替介入で723倍に上昇した「eワラント」の破壊力!にて
◆毎月10万円稼ぐツワモノ主婦も!
ライブドアショックの余波も残る2006年春頃から、都内在住の主婦Tさんは元手50万円でeワラントを始めたという。
「商品価格の上昇が話題になり始めた頃で、世界のコモディティ相場の動きに乗りたいと思っていたところ、eワラントは自分の持っている証券会社の口座で取引を始めることができたんです。新たに口座を開く手間が不要だったのが、始めるきかっけでした」
これまでのトータルの収益はあまり覚えていないそうだが、「月10万円儲けられれば、個人的には十分です」という。
始めてから65か月ほど経っているので、毎月10万円儲かっていたとすると、これまで650万円も稼ぎ出したことになる!
◆一体どんなものに投資しているのか?
「金、銅、原油WTIなどのコモディティや、海外の個別株(ロシアのガスプロムやルクオイル、ブラジルのBHPビリトンやヴァーレなど)です」
これらの海外個別株はコモディティ価格に連動しやすい。
「そのため、コモディティ価格が高いときにはコール(上がれば儲かる)で収益を出していました。しかし、この8月以降は、もっぱらプット(下がると儲かる)でコツコツ稼いでいます」
基本的には順張りで、値動きの方向が上に行っている場合は「コールの買い」、下の場合は「プットの買い」というのがTさんの戦略だ。
◆利益確定と損切りのルール、投資期間は?
「eワラントは数千円の少額でも投資できるのが特徴。1銘柄あたり約5万円の投資で2~3銘柄持つ。合計10万~20万円程度というのが目安です。利益については、『1回1銘柄につき5000円儲ける』というのを目標にして資金や銘柄を回転させています。損失も同じく5000円程度出たら、損切りするよう心掛けています。また、週をまたいで保有することは避けているので、あまり動かなかった銘柄でも投資期間は最長で5日しか投資しません。これだと失敗が少ないように思います」
◆最近の成功事例は?
「2009年から2年ほど『トラッカーの金リンク債』を保有していました。もう金価格もいいところだろうと考えて、今年の4月に売却。2年間で、1.4倍くらいになりました。でもご存知の通り、金価格はさらに高くなったので、もう少し保有していてもよかったかもしれないですね」
◆逆に、最近失敗してしまったトレードは?
「今年の8月、米国の債務上限引き上げ問題などでNYダウが大きく下げました。『ここまで下げたら下がりすぎ。もう上がるだろう』と将来の上昇を見込んでNYダウのコールを購入したのですが、その後もNYダウはどんどん下がってしまい、買ったeワラントも大きく下がってしまいました。『もうこれ以上下げないだろう』というのは勝手な希望的観測でしかなく、自分の損切りルールを守らなかったのが敗因です」
eワラントは現在、手数料が無料。
3000円程度の小額から取引でき、リスクは限定的で、損失は最大で元本だけ。なのに、儲かるときは数十倍、数百倍なんてことも!
しかも幅広い投資対象があり、相場の下落も収益チャンスに変えられる。
SBI証券と楽天証券、GMOクリック証券で取引できるeワラントが今、面白い!
取材・文/横山 薫
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