デジタル

いつも見ていた普通のサイトで突如ウイルスに感染…対策はあるのか?

 今月3日、警察庁が発表した「ネットバンキングを狙った不正送金事犯」の被害状況報告によると、昨年の不正送金被害額は初めて30億円を突破。過去最悪の被害額を3年連続で更新し続ける結果となった。

 こうした金銭目的の事例を筆頭に、年々増加の一途を辿るサイバー犯罪。現在どういった手口が横行し、それらからどのように身を守るべきなのだろうか? 「ウイルスバスター」などのセキュリティソフトの開発、販売を手掛けるトレンドマイクロの高橋昌也氏に話を伺った。

“気づかないウイルス攻撃”が全体の8割以上!


「いつも見ている正規サイトでウイルスに感染……」昨今のサイバー犯罪は、被害に気づけない攻撃ばかり!?「PCを狙ったウイルスというと、メールに添付、または怪しいサイトをクリックすることによって感染してしまうというイメージを持たれている方が多いと思います。ですが、現在そうしたケースは実は少数。不正に改ざんされた正規のサイトにアクセスしただけで感染するケースや、 正規のサイトに表示された不正広告を見ただけで感染してしまうケースが、全体の8割を越えているんです

 つまり、昨日まで何ら問題なく閲覧していた正規のサイトであっても、何者かによってウイルスを送り込むサイトへと改ざんされればアクセスするだけで被害に遭ってしまうというわけだ。不正広告も同様に、流通している本物のバナーなどが転用されているため、高橋氏いわく「どんなに気を付けても、見た目だけで判別するのは無理」なのだとか。つまり、被害者側が“まったく気づかないうちに”PCにウイルスが送り込まれ、被害に遭うケースが現在は大多数なのだ。

「そうしたウイルスの70%以上が金銭を狙ったものです。その筆頭が『ランサムウェア』と呼ばれる“身代金要求型”のウイルス。これはウイルスがワードやエクセルなどのPC内のファイルをロックしてしまい、『ロックを解除するためには30,000円振り込め』などと脅しをかける表示がなされるものです。

もうひとつ代表的なのが『オンライン銀行詐欺ツール』。PC内に潜伏し、正規のネットバンクのサイトへアクセスした際にニセの画面を表示させ、そこに打ち込まれた暗証番号などを悪用して預金を奪うという手口ですね」

次のページ 
PC上の“脆弱性”を排除するのが第一歩

1
2





おすすめ記事