ホーガンVSアンドレ“世紀の一戦”プラン――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第62回
ビンスは、アンドレのヒール転向という大きなドラマを演出した。ホーガンとアンドレの“第1次接近遭遇”は、NBC特番“サタデーナイト・メインイベント”のメインにラインナップされたバトルロイヤルのリングで起きた(1987年2月21日収録・同3月14日オンエア分=ミシガン州デトロイト)。
ホーガンとアンドレがリングのまんなかで向かい合った。ホーガンは「キミとは闘いたくない」というゼスチャーをしてみせたが、アンドレは首をよこに振ってホーガンの胸を突き飛ばした。両者のコンタクトはこれだけだった。
ホーガンはヒール軍団によりトップロープごしに場外に落とされて失格。バトルロイヤルは“本命”アンドレの優勝で幕を閉じた。このNBC特番は11.6パーセントという驚異的なレーティングをあげ、民放ネットワーク局の同時間帯の視聴率新記録をマークした。
大ヒールに変身したアンドレにはボビー“ザ・ブレイン・ヒーナン”が悪党マネジャーにつき、リングコスチュームをそれまでのショートタイツからヒールらしい黒のターザン・スタイルのシングレットに変えた。現役選手としてのタイムリミットが近づいていることはアンドレ自身がいちばんよく知っていた。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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