北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した――小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】
途中、とれた飛行機の関係もあって一泊だけブッダガヤへ立ち寄った。
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ブッダガヤは仏陀が悟りを開いた地であることはもちろんタイ寺、中国寺、ブータン寺、ミャンマー寺と世界中の仏教の寺が集まっていて世界中の仏教徒も巡礼に訪れていた。短い滞在ながらも全ての寺を周り、偶然にも最後に辿りついたのが日本の寺であった。
ギラギラとした他の国の寺とは一変、日本寺は余計な飾り気がほとんどなく、極限までにシンプル削ぎ落とされた美しいフォルムで、見た瞬間、身体中に電気が走った。
世界から本質を学び、取り入れ、調和する。
そうかぁ!これぞ日本だ、日本の魂なんだ…
僕らは世界を拒むのでなく、世界にあるあらゆるものを受け入れ調和する。この調和の和こそ、日本の和なんだとおもった。その日本寺には日本の寄付で出来上がった学校があり、偶然にも子供達の下校シーンに立ち会うことになった。
今日もありがとうございました!
さよ~なら
大勢のインド人の子供達が日本語をつかって挨拶しているのをみて日本語の美しさを再認識した。そこでは大勢のインドの子供達に、礼儀や言葉、日本の心が受け継がれていた。どんな短い滞在でも行く先々にはその土地の新たな出会いや発見が待っている。一瞬一瞬に無駄な事なんて一つもないんだ…。少し後ろ髪を引かれる思いでブッダガヤを後にしたのだった。
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