エンタメ

放送作家・鈴木おさむが明かす門外不出のヒットのカラクリ

「育児で家にいることが多くなったので、ワイドショーをはじめ、これまでチェックできていなかった番組もたくさん見るようになりました。ネットの番組などでは、たまに地上波ではできないことをやろうとするあまり、過激な内容やエロに走った番組を作っている人もいるなぁと感じます。だけど、そこでエロに走っても舐められるだけというか、それならAVでいいじゃないかと。バラエティで地上波じゃできないことを考えるなら、むしろ政治的なネタや『金の神』みたいな方向に行くべきなんじゃないかと思うんです。以前、サイバーエージェントと新入社員面接の動画を作ったんですが、そういう“有名企業の実態”的な生々しいコンテンツって、地上波では流せないみたいで。『なんでダメなの?』ってことが地上波では結構あって、そういう部分を突くと、スマホやネットの番組が面白くなるのかなと思います」  昨年、とりわけハマったというのが、アメリカの動画配信サービス「NETFLIX」のオリジナルドラマ。 「『ハウス・オブ・カード』は、ネット発のドラマとして初めてエミー賞を受賞した作品ですが、これって日本で言うならニコ動から出てきた曲がレコード大賞を獲るようなもの。しかも、この作品以降、毎年2、3本のドラマが動画配信サイトからノミネートされるようになって、それが当たり前になりつつあるのには、刺激を受けますね」  サイバーエージェントとテレビ朝日が立ち上げたネットテレビ局「AbemaTV」にも“今”を感じるという。 「24時間対応のニュース番組があるんですけど、それで何を流しているかというと、どこかの乗馬クラブからシマウマが脱走したのをずっと追ってるんです。ネットのニュースってこれか!と思って。見るほうも当然24時間番組にかじりついているわけでなく、今どういう状況になっているのかを、ときどき確認するだけ。こういう、経過観測的なニュースの見方は、ネットならではですよね」
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「“興味がないこと”にどれだけ触れているか」
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