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放送作家・鈴木おさむが明かす門外不出のヒットのカラクリ

 ニュースの見方といえば、「LINEニュース」を見るようになったのが、自分の中では大きな変化だったとか。 「LINEニュースのトップって、政治ネタと芸能ネタと広告がまったく同列で並んでいたりするじゃないですか。あれが怖いんですけど、徐々に馴染んでいる自分もいる。あの雑多さがいいな、と。一方で、徐々に“おすすめ”されるコンテンツが偏っていくネットのアルゴリズムは気に入らないんですよ。僕、雑誌が好きなんです。雑誌って、いらないことや興味ないことも目に入ってくるじゃないですか。新聞でも、ふと目に入った広告で『こういう本がいま15万部も売れているのか』ということを知るのが発想のきっかけになったりもする。昨今、雑多な情報を集めることを誰もしなくなりましたが、“興味がないこと”にどれだけ触れているかが、企画を出す人間にとってすごく大事なことだと感じますね」  あらゆるソースから縦横無尽に“新企画”を紡ぎ出す稀代のヒットメーカーは「自分の企画が他人にどう料理されるのかにも興味がある」と話す。 「詳しいことは言えないんですが、『新企画』で書いた企画の中には、すでにお声掛けいただいて動いている企画もあるんですよ。ドラマやアニメには原作がありますが、ここから番組が生まれてバラエティの原作みたいになったら面白いだろうなと思います」 【鈴木おさむ】 ’72年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、初期はラジオ、20代中盤からはテレビの構成をメインに数々のヒット作を手掛ける。著作にエッセイ『ブスの瞳に恋してる』シリーズ、小説『名刺ゲーム』『芸人交換日記~イエローハーツの物語~』ほか 取材・文/山脇麻生 撮影/山田耕司(本誌)
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新企画 ― 渾身の企画と発想の手の内すべて見せます

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