更新日:2022年07月10日 11:16
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6大企業社員が語る「我が社のブラック度」

ブラック企業といえば、IT系・ベンチャー系企業の専売特許のように言われてきた。しかし、最近は名の知れた老舗・同族大手企業にも、そのような実態がある。昨年事件になった大王製紙を皮切りに、知られざる内部事情を暴く ◆ブラック企業の社員が語る!残酷物語 ●有線ラジオ放送最大手 数年前の買収騒動が記憶に新しいUを2年前に退職した山田義雄さん(仮名・35歳)。 「伝統的にトップダウンが激しくて、社員へのイジメがひどかった。ちょっとでも気に入らない部下がいると、部署をとばす上司ばかり。実際、僕も目をつけられてからは、口を開けば、全部『口答えしやがって!』と怒鳴られる。ストレスが溜まりすぎて辞めました」 こうしたダメ上司が災いしたため、経営が破たんしたのでは……。 ●某老舗装飾品店 「前会長に取り入った女帝が社内を牛耳るようになってから経営がめちゃめちゃになりました」 と、語るのは某老舗装飾品店で働く谷崎幸一さん(仮名・35歳)。 「体調を悪くした前会長に代わり、店では我が物顔。『顔が気にくわない』という理由で女性社員をイジメる。5~6時間立たせたまま、怒るなんてこともありました。前会長のセンスを疑いたくなる阿修羅顔でお世辞にもキレイとは言えない人だったんですが……」 ●某大手リース会社 グループ企業である同社では、ノルマは連帯責任。この会社の横山徹さん(仮名・32歳)は呟く。 「1期ごとに数億円のノルマがあります。しかも、大企業ゆえか、ほかのグループ企業とも連帯責任。自分たちの成績が悪いと他社にも迷惑がかかってしまう。ノルマの達成率でボーナス額が決定したりするから、プレッシャーです」 ●某大手事務用品メーカー 国内最大手のこの会社に勤める今野紀夫さん(仮名・32歳)は、社長のいい加減さに憤る。 「“働く環境をよくするために話し合おう”って運動があったんですが、業務時間外に無給で参加させられたんです。しかし、社長が『そんなん人事部だけでやればええんちゃう』って。この運動に経費で約1000万円近く使って、社内は何も改善してない。それで給与カット、経費削減っておかしいでしょ。また業績悪化に伴い、株価も下落。昔から取引先に株を買わせていて、最近よく嫌みを言われます。『買ったときの4分の1の価値しかないわよ』ってね」 ●某教育出版社 某教育出版社に勤める山下太一さん(仮名・33歳)は語る。 「会長は本社と離れた瀬戸内海の島に住んでいます。社内研修はわざわざ島に呼び出されるし、会議は電話参加。月1回の朝礼では、会長と交友のある著名人の話を聞かされる。ボーナス時には、感謝の手紙を書かなきゃいけないなど、会長中心文化が色濃い環境です」 ― 老舗・同族[大手ブラック企業]社員の叫び声【5】 ―
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