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「地元の人はチリ産サーモンを食べない」は本当か?

両者の食い違いの原因は「地元」の範囲

チロエ島のサーモン養殖場(写真/Liesbeth van der Meer<OCEANA>)

 これに対し元水産商社マンのジョージ・ホルヘ氏は、菊池氏のブログのタイトルに「意味不明!」と指摘、「チリでサーモンは超大人気です!!」「スーパー・市場でも魚売り場にはもちろんどこでもサーモンを置いてます!!」と反論、こう続けている。 「私が地元の人が食べない理由をあえて挙げるとすれば、サーモンってチリの方にとっては高いんですよね。スーパーでは肉の値段の倍以上」「またサーモンは国際食材なんでチリマーケットではなく国外に流通していきます」  一方、最初の記事を書いた菊池氏が住んでいるアイセン州北部(パタゴニア地方)は、首都のサンチャゴから1500km。このアイセン州北部やその隣のチロエ島(ロス・ラゴス州)にはサーモンの養殖場が数多くあり、そこで働く人々もいる。 「養殖場の現状を知っている地元住民の多くは、養殖サーモンは食べません」と菊池氏は話す。  つまり、両者の食い違いは「チリ産のサーモンを地元の人が食べない」というタイトルにある「地元」の範囲の違いだった。“食べる派”のホルヘ氏は「地元」を「チリ国全体」ととらえたのに対し、“食べない派”の菊池氏は「(養殖がさかんな)アイセン州やチロエ島周辺」という意味で「地元」と書いていたのだ。  しかし、この大論争に注目している人々が本当に知りたいのは、「地元の人が食べるか食べないか」ということではなく、「本当に薬漬け・殺虫剤漬けなのか」「食べても安全なのか」「海洋汚染を引き起こしている可能性があるのか」ということだろう。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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