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東武東上線沿線が危険地帯に。引ったくり、暴行、恐喝…犯行グループを直撃

使うのは基本バット

 今回、取材班は匿名・顔出しNGを条件に東上線沿線でひったくりを繰り返している犯人グループの一人に話を聞くことができた。Bくん(17歳・男性)は今年に入って仲間たちとオヤジ狩りを何度か実行している。  なぜここまで大胆な犯行に及ぶのだろうか。

現役ひったくり犯のBくん(17歳)

「なんか飲み行きたいなーって思ったらやりますね。使うのは基本バット。スコーンってやっちゃえば動かなくなるんで。あとは原付でひいて気絶したらカバン持って逃げるだけです」  あまりにも大胆な手口。彼らの足がつくのは時間の問題だろう。 「捕まらないための対策はしてますよ。原付きのナンバーはスプレーで塗って隠してますから」  Bくんは高校を中退後、不動産会社に就職。彼の仲間も含めて現在の稼ぎでは遊び金が足りないという。深夜の犯行は地元の仲間たちと決起したその日にすぐに実行するという。こうした機動力の高さもマイルドヤンキー特有の仲間意識ゆえのもの、として称揚してよいはずがない。  犯行時刻は深夜。暗くなった繁華街をうろつき、ターゲットを探す。「スーツであれば基本的にその日のターゲットです」とBくん。 「最近は毎週やってますけど仲間でも捕まった奴は一人もいないです」  犯人グループは、日によっては狭山、入間、日高まで遠出することもあるという。最後に、引ったくりに遭わないコツを聞いてみた。 「できるだけ明るい道を歩き、一人で歩かないことですかね。スーツは着ないほうがいいですよ」  マイルドではない若者たちの過激な行動が、早く沈静化することを期待したい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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