【ニッポン珍百景!?】最古の温泉街にある風俗ビルが魔窟すぎる! 愛媛県・道後温泉の裏路地を往く
早めの夏休みをとり、愛媛県・道後温泉へとぶらり一人旅をしてきました。
なぜ、このタイミングで道後へ? と言われれば理由は2つあります。1つは、今年、夏目漱石没後100年ということで20数年ぶりに名作『坊ちゃん』を読んだのですが、そこに出てくる道後温泉の記述に、ここ最近筆者がハマっているサウナ遠征心(https://nikkan-spa.jp/1067971)をくすぐる魅力があったこと。
〈おれはここへ来てから、毎日住田の温泉へ行く事に極めている。ほかの所は何を見ても東京の足元にも及およばないが温泉だけは立派なものだ~(中略)~温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。その上に女が天目へ茶を載のせて出す。おれはいつでも上等へはいった〉(夏目漱石『坊ちゃん』より)
もう1つは、その道後温泉。日本書紀にも出てくる最古の湯として有名ですが、来年秋から約10年間、道後温泉本館の耐震改修工事が決定しており、現存の姿は見納めだからです。
道後温泉本館の入浴体験については、「良くも悪くも、伝統と風格漂う公衆浴場」といった体でございました。その辺りは、ホームページはもとより、多くの旅行ガイド、ブログ等があますとこなく魅力を語りつくしておりますのでそちらをご覧いただくこととして、筆者が気になったのは、ガイドブックに載らない、道後温泉の裏面についてです。早速、写真と一緒に見ていきましょう。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1169827
おみやげ屋などを横目に商店街をまっすぐ進むと、スナックなど雑多な飲食店がひしめく裏路地へと突入します。100mほど進むと、進行方向の右手、ファミリーマート駐車場の奥から、何やら邪悪なオーラが漂ってくるのをキャッチ。
「道後ヘルスビル」と書かれた電飾看板の下には、「姉ヘル妖艶」、「M性感ヘルス」など、もはや建物の原型がわからなくなるほど夥しい数の風俗看板がドぎつい光を放っております。
ちなみにこの「道後ヘルスビル」。通称かと思ってましたが、登記もされている建造物の正式名称なのです。これには、「肉欲企画」「アクメ物産」「センズリ銀行」など独特の名付けでおなじみの『ナニワ金融道』、故青木雄二先生もビックリでしょう。
まあ、温泉街に色欲はつきものですが、ここまで大胆な表記にはある種の男気を感じるというか、なんというか……。ちなみにこのエリアの住所は「道後“多幸”町」――できすぎです。〈取材・文/スギナミ〉
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