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インドネシアで日本人駐在員の妻を狙った“3つの市場”が活況のわけ



車とドライバー


 ジャカルタは電車やバスの公共交通機関が充実していないマイカー社会の都市。

 インドネシアは日本から国際免許切り替えで運転できる国ではない。そのため、比較的裕福な駐在員は車を持ち、ドライバーを雇うことが一般的となっている。

 ただし、短期駐在や出張の場合はこれができない。彼らはレンタカーを手配し、ドライバーを雇うことになる。これに目をつけたのが現地のベンチャー企業。ビジネスでジャカルタを訪れた外国人にレンタカーとドライバーを紹介するサービスは急激に売上を拡大している。

 しかしこのレンタカーサービス、車さえあれば誰でもできる簡単なものではない。

 最も重要なのはドライバーの確保。ジャカルタに住む人の多くは、日本人に比べて仕事に対するモチベーションが低い。遅刻やドタキャンは当たり前で、いざ来たとしても道をまったく知らなかったりする。少しでも怒鳴ったりすると、翌日からは無断欠勤というのも珍しくない。

 なかには、駐妻と不倫関係になるドライバーも存在する。

 したがって、現地の人をしっかりマネジメントできる能力を持った人でなければ、こうしたビジネスは成立しないことを付記しておこう。

美容室は家族も利用すれば一大市場に


 マッサージやスパは言わずもがな、美容室業界も駐妻が大きく市場に影響を及ぼす分野のひとつ。

 前述したように、彼女たちは日本にいるときよりも比較的時間に余裕があるため、かなり高い頻度でエステに通う。

 やがて、腕があると認めた美容室には夫や子どもを通わせる。彼女たちの口コミによる効果は馬鹿にできず、オープンから2年ほどで急激に店舗を増やした美容室もあるほどだ。

  * * *

 ジャカルタは2011年に日系企業の進出ラッシュがあり、その後、駐妻市場を狙ったビジネスがいくつも生まれた。この記事を読んですぐ何かを始めようとしても、すでに競合が多く、簡単に成功できる土壌が整っているとは言いにくい。

 ただし、本記事のように駐妻市場を狙うなど、入念なリサーチをしたうえで挑めば勝機は見えてくるかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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