更新日:2022年07月24日 17:28
スポーツ

ブラジル人は超ハイテンション!開会式に行ってきた【リオ五輪の裏側】

 8時、開会式がスタート。プロジェクションマッピングによる演技のあと、サンバの重鎮、パウリーニョ・ダ・ヴィオラによるギター弾き語りの「ブラジル国歌斉唱」。素晴らしい歌声にうっとりした刹那、会場は本人の声が聞こえないほどの大合唱。とくに記者の後ろのアンジェラアキ似のメガネ美人の音痴がジャイアンレベル。「ブラジ――ル!この野郎!」と何故か汚い言葉で叫んだり、「ギャー!」と悲鳴を上げたりトンデモない盛り上がり。周りもつられるようにしてヒートアップしていく。  選手入場では、南米諸国に対して大きな拍手を送っていたブラジル人だが、隣国アルゼンチンに対してはブーイング。ロシアが登場すると一部がブーイングしていたが、やはり「アルゼンチン嫌い」はガチのようだ。  日本に対しては大きな拍手と歓声。周りにいた日本人と一緒に写真を撮るブラジル人もいた。

ホスト国ブラジルの登場。会場はスタンディングオベーション

 真打ちブラジルが登場すると、会場は大合唱。「オー、レレオーレレオーレレオー、ブラズィル!」とサッカーの応援のコールが自然発生的に始まる。合唱がマラカナンの屋根に反響してすごい迫力。全員総立ちで歌い踊る。一体感ある盛り上がりに鳥肌が立つほどだった。  サンバの演奏ではとにかく大合唱が印象的だった。ジョルジ・ベンジョール、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル……国民的歌手が歌う唄に、会場のほぼ全員が合わせて歌い踊る。日本に翻ってみて、会場全員が歌って盛り上がれる曲などあるのだろうか。  閉会式の最後、会場から自然発生的に沸いた、「ブラジル人であることを誇りに思う」という歌詞の唄。それは会場を出てもそこかしこから沸き、歌い踊っていた。問題山積みの五輪だが、このビッグイベントを楽しもうという心意気が伝わってきた夜だった。 取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
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