【リオ五輪現地レポ】サッカー・ブラジル戦パブリックビューイング会場はいろんな意味で寒かった…
―[リオ五輪]―
ブラジル代表は、3日(現地時間)女子が中国に3-0で勝ち、テレビや新聞は「とにかく開幕戦で勝てて良かった」と評した。それほど開催国のプレッシャーがかかっていると言える。
今日、男子サッカーの行われる4日、そして開会式が行われる5日はリオ市は公休日、要するにブラジル五輪代表の試合日はお休みということである。W杯のときもそうだったが、代表の試合がある日は「休み」。つまりこの国がサッカーというものがいかに重要と考えているかがよく分かる。
記者はこの日を、リオの中心街から徒歩15分くらいにある「シダーヂオリンピコ」(オリンピックの街)に設えられたパブリックビューイングで見ることにした。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1172651
この「シダーヂオリンピコ」はリオの港を再開発した地域で、倉庫や港湾施設をリフォーム、リオ五輪の関連施設や参加各国のブースやスポンサーのPRブース、そしてさまざまな競技を大型ビジョンで観れるパブリックビューイングがある。W杯のときはパブリックビューイングがコパカバーナの海岸にあり非常に盛り上がった経験があったので、楽しみにして出かけた。
道中、地下鉄では黄色いユニフォーム姿の人がちらほらいたが、W杯の比ではなかった。パブリックビューイング会場もびっくりするほど人が少なく、黄色や緑のものを身に着けている人もわずか。試合開始とともに徐々に人が集まってきたが、「話題のスポットに観光ついでに来ました」といった感じの人が多かった。
試合前は地元テレビがいわゆる「派手な格好をしたサポーター」にインタビューをしていたが、そんな人が少なく、取れ高に困り気味。
試合はご存知の通り、0-0のスコアレスドロー。前半は会場は試合に集中していたが、ブラジル代表のできのひどさに前半で帰る人が続出。後半はネイマールが再三のチャンスをつくるも相手守備もあって決定的な場面を逃すと、ため息が続出。上空を飛び回るドローンが、冷えた試合の観客を盛り上げた。
試合が終わると、あちこちからブーイングが。しかし、とくに混乱などはなく、皆粛々と会場をあとにする。地元テレビ局も観客にインタビューしていたが、意外と素通りされていた。コカ・コーラや日産などオフィシャルスポンサーが配るノベルティのブースには行列ができ、イベントとして盛り上がっていた。すっかり日が落ちた夕方の港は風が冷たく、いろんな意味で寒かったのが印象的だった。
- 凡戦に渋い顔が並ぶ
- スポンサーの日産が配る応援国旗には黒山の人だかりが
- コカ・コーラの配布ブースは盛り上がっていた
- 「銀粉おじさん」自称アーティストだという
- 拙攻にイライラするオジさん
- 明日の美術館は恐竜のような独特のフォルム。リオっ子の人気観光施設だ
―[リオ五輪]―
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
久保建英の存在が日本のコーナーキックを変える
58歳になった“キングカズ”こと三浦知良。「40年目のシーズン」突入で、いったい何を見せてくれるのか
J2優勝“翌シーズン”にJ1優勝争いのFC町田ゼルビア。黒田監督が「たった2年でトップチームに押し上げた」2つのこと
サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か
“北朝鮮へ旅行”できる日は来る!? 政府間の秘密接触、サッカー日朝戦で、断絶に変化か
この記者は、他にもこんな記事を書いています