森林：とはいえ、今回は女性の相談ばかりですが、男性が読んでも他人事とは思えない内容ばかりです。そりゃあそうです。女性は男性のことで悩んでることが多いのですから、原因は男性側にあることも多く、身につまされる感じもすると思います。たとえば、ゴムをつけたがらない彼氏に困っているという相談では、男の身勝手さや、セックス偏差値の低さを思い知らされるはずです。 　SEXの悩みって、SEXする相手がいない人からしたら悩めるだけ羨ましく、贅沢に見えるのかもしれません。でも、悩んでいる本人からしたら真剣で、本当に思いつめる問題だったりします。生活していくうえでは後回しにしてもいい問題かもしれませんが、どんなことで悩んでいるのかを知れば、その人がどんなことを求めているのかが見えてきますから、相手のことを身近に感じるきっかけになります。そして、それは巡り巡って自分を知ることになっていきます。 　『イケるSEX』というタイトルからは「イクためのテクニック本」のようですが、イクはイクでも“肉体的なイク”ではなく、“心がイク”の方であり、いわゆる”気持ちいい”とはちょっと違う”SEXを通して感じられる幸せ”があるんだよ、という意味が込めてあります。SEXを今以上に楽しみたいと思う気持ちがあるのなら、男性も手に取って損はないですよ！！ 【森林原人】 もりばやしげんじん。’79年、神奈川県横浜市生まれ。経験人数8000人、出演本数1万本を超えるトップ男優のひとり。中学受験ではラ・サール、麻布、栄光、筑駒の全てに合格し「神童」と呼ばれたほか、卒業生の過半数が東大へと進学する筑波大付属駒場高校で青春時代を過ごす。一浪して入学した専修大学を中退した後、AV好きと持て余す性欲が高じて’99年にAV男優デビュー。人気女優から60歳越えの熟女、さらにはニューハーフまであらゆる女優との絡みをこなす。「女子SPA!」で「AV男優森林原人の性活相談」を連載中。著書に『偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論』（講談社文庫）。 ＜取材・文／日刊SPA！取材班＞