「なんか色気が足りないよね。服装変えたら?」
先生と生徒の関係を構築し終えたら、あとはいつものように転がしていくだけだ。ヤリモクBOY氏曰く、普通のOLよりも夢を追いがちな彼女たちだからこそ、この上下関係を構築しやすく、それが地下アイドルをオトしやすい所以だという。
ヤリモクBOY:ていうかさ、なんか色気が足りないよね。服変えたら?
アイドル:えー!今日の服ってダメですか?
ヤリモクBOY:キャミソール持ってる?持ってたら今度着てこいよ。
アイドル:持ってますよ!じゃあそれは今度ですね。てか、さっきの答えまだ聞いてないんですけど!私はどのアイドルになったらいいですか?
ヤリモクBOY:それは大事な話だからこういう場所で話せることじゃないじゃん。今度ちゃんと教えてあげるよ。
こうして2人きりで会う”ピンアポ”を取り付ける。だが、当日はアイドルとしての戦略論はそう簡単に教えず、あくまで「色気がない」という話題を中心にし、服のラインナップを見せてほしいのでキミの家に行きたいと大胆提案。
当然、そんなオッサンのようなアプローチに簡単についていくアイドルたちではない。ここからは極端な二択を迫る戦略だ。
ヤリモクBOY:ここまで色々教えてもらったわけじゃん。じゃあ聞くけど、こうやってアドバイスしてきた俺のことをどちらかと言えば嫌いか好きか、どっち?
アイドル:それは…どちらかと言えば好きですね。
ヤリモクBOY:だよね?それに俺のこと信頼してるわけでしょ。だったら家行ってもよくない?
アイドル:うーん。でもヤッたりしませんか?
ヤリモクBOY:それはわからないよ(笑)。でも◯◯ちゃんとヤッたら、俺の立場的にリスクもあるわけじゃん。俺はなんの得もないのはわかるよね?
「ひとり暮らしをしているアイドルの家は地味ですね。わりと有名なアイドルでも渋谷まで20分以上かかるような各駅停車しか停まらない駅近くに住んでいることが多い。たしかに、アイドルは美容代はかかるし、なかには事務所に搾取されてるような娘もいて安月給だし、今は9割以上のアイドルが本当に訪れるかわからないブレイクまでの長い順番待ちをしている状態。だからこそ彼女たちに出会ったら口説くのではなくコンサルから入る。もし合コンで出会ったらこの順番で攻めてみてください」
むろん、彼の作戦で”ワンチャン”に到れるアイドルは一部にすぎないだろう。とはいえ、もしこのアプローチになんとなくの成功イメージを描けた人は、彼の作戦を参考にしてみるのもよいかもしれない。
■プロフィール
【東京ヤリモクBOY】
都内在住の32歳経営コンサルタント。一橋大学卒。幼少期をヨーロッパで過ごす。「家でDVD見ない?」を超えたセリフを使ってセックス成功率を高めた独自の理論を展開。自宅連れ込みを専門とする現役ナンパ師。
<取材・文/日刊SPA!取材班>