「未払いの残業代請求」こんな弁護士に依頼するのはダメ
一方、複数の企業の顧問弁護士を務める弁護士のE氏(30代)も同様の意見だ。
「弁護士の質や志もピンきりです。企業側の不当な搾取は問題ですが、本来であれば弁護士が、残業代の請求が労働者にとってメリットがあるかどうか見定めた上で、アドバイスする必要がある。訴訟になれば解決まで数か月かかりますし、その労力に比べれば得られる金額が少ないというケースがほとんどです。自分の利益だけに執着し、そうしたことを助言できない弁護士は、能力が低いと考えてもよいでしょう」
苦労してようやく残業代を回収したのに、費用がかさみ手元にはほとんど残らなかった――そう後悔することがないように、弁護士を見極める力が必要なのだ。
取材・文/鮎川麻理子 秋山謙一郎 河 鐘基 写真/AFP=時事 Ushico/PIXTA
― [残業代請求バブル]が始まった!! ―
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