──とはいえ、世の中に出回っているダイエットの多くは“安易系”ですよ。 DaiGo：それで実際に痩せられるんだったら、みんなこんなにダイエットしていないです（笑）。「楽して痩せる」なんて最初から世の中に存在しないんです。僕が今回の本を出すと聞いてちょっと心配したのは、Yuさんって“事実の人”なんですね。なにせエビデンス（裏付け）を重視しますから。決して“売る人”ではない。だけど、事実は過酷じゃないですか。僕は“事実の人”であると同時に半分は“売る人”でもあるから、どういう書き方・打ち出し方をすればYuさんの本が売れるのか、もし僕が編集者だったならと想像して悩む部分はありました。 Yu：うわ～、そんなところまで考えてくれていたんですか（笑）。 DaiGo：「ダイエットにおいて、簡単な選択肢はありません」って書くと、多くの人はその時点で本を閉じてしまうと思う。ブログ『パレオな男』で書かれている内容は本当に素晴らしいので、多くの人に広めたいっていう気持ちは僕もあるんです。僕がやっているメンタリストというジャンルでは大衆扇動をすることもあるし、政治家のスピーチを書いたりもするんですね。そういう角度から、少しでもYuさんのことを知ってもらいたくて……。Yuさん！　今度、僕のニコニコの番組に出てくださいよ！ Yu：喜んで（笑）。まぁでもたしかにそういった安易系のダイエットと比べたら、僕の本には“不都合な真実”しか書かれていないかもしれないな。 DaiGo：事実が書かれていますからね。でも、逆に「もう二度とダイエットはしたくない」と思う人にはちょうどいいと思います。毎年いろんなダイエットをして、毎年失敗して、毎年ストレスを溜めている人って多いじゃないですか。それって半分は自分の自制心の問題かもだけど、ダイエット法自体に問題がある可能性だってある。だって、ほとんどのダイエット法にはエビデンスがないですから。根拠がないので、上手くいく人もいれば失敗する人もいる。