更新日:2017年07月14日 21:43
恋愛・結婚

女性のおひとりさまを狙う“地味系婚活ストーカー男” 地味で大人しめなのに妙な積極性を発揮してくるのが特徴

「おひとりさまなら声をかけやすい」と勘違い

 こうした親父は、屋外にも頻繁に出現する。  山登りが趣味の柏木玲子さん(OL・29歳)は、休日の登山は基本的に一人で出かける。 「一人で行く理由? 今の所、登山友達っていうのもいないし、複数でいかないと危ないほどの険しい山はまだ登れないので。何しろ気楽ですから」  登山口の周辺に限らず観光地は交通機関も限定されているため、狭い地域内で同じ人物を何度も見かけることはよくある。柏木さんをロックオンしてきた男も、周辺の観光案内センターやコンビニ、登山前に少し立ち寄った観光名所で見かけた人物であった。外見は地味なのに目つきが鋭くプライドが高そうといった、内面のアンバランスさを感じさせる風貌であった。  そして、登山を開始した柏木さん。山道で声をかけられ、振り向くと先ほどの男であった。道に迷っており、山頂までの行き方がわからないというのだ。山頂には縁結びなどのご利益で有名な神社があり、参拝者が多い上にほぼ一本道のため迷うはずがないのだが……。 「案内の看板もありますし、そこまで高い山でもないから登ってれば自動的に着くんです。変な人だな?と思いながら登っていると、ずっとピッタリくっついてきて話しかけてくる。もう邪魔で邪魔で」  たまりかねた柏木さんが適当なところで「休んで行くので、お先にどうぞ」と水を向けるも、男は「自分も疲れたので」と動かない。そこで、山頂まで一言も話さない、反応しないという姿勢を貫いていると、いつのまにか男はいなくなっていたという。 「きっと『イケメンならいいんだろう』などと言われそうですが、そういう問題じゃなく『絶対に逃さない』っていう執念が伝わって来てすごく怖い。それに、髪型も顔もすごく地味なのにやけに前のめりで性欲が強そうというか」  そうした地味系婚活ストーカー男にとって、おひとりさま女子との邂逅は抑圧されている性欲を発散する一大チャンスなのだろう。  中には、女性三人で登山中にロックオンしてくるツワモノも。 「三人いたせいかちょっと冒険心を出してしまって、近道を探そうと獣道を探索してたんですね。すると若くもない、老けてもない変な男が声をかけてきたんです。『私たち、これから結構大変なとこ行くんでー』と言ったら、ついて来ちゃって。するとその獣道が予想外に険しくて焦ったのですが、男はまだピッタリくっついてきて一緒に抜け道を探すどころか『どこから来たの?』『何歳?』『これからどういう予定?』などと聞いて来る。こっちはそれどころじゃないんだけど……とだんだん腹が立って来て山道が見えて来たところで『じゃあね、バイバイ』って置いて来ちゃいました」(34歳女性)  この男も例にもれず佐野史郎風の地味系だったという。話に共通するのは、すべて地味な外見で性格もおとなしそうな男であるという点だ。そうした男たちが「おひとりさま女性」を見かけると自分の独壇場になったかのように勘違いをし、慣れないくせに奇妙な積極性を発揮して玉砕してゆく。その根底にある矮小さと独占欲、プライドの高さ、「一人の女ならイケるだろう」というマウンティング意識が女性に見透かされているのが、そもそも婚活がうまくいかない原因なのではないか。 〈文・日刊SPA!編集部〉
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