「不正受給する余裕なんてない」生活保護受給者のリアル
“小田原ジャンパー事件”を機にあらためて注目される生活保護。不正受給対策ばかりが叫ばれるなか、実際の受給者たちは何を思い、どのような生活を送っているのだろうか?
41歳という高齢で初の出産をした木村良枝さん(仮名・59歳)。当時はカラオケ喫茶に勤務していたが、妊娠を機に退職。一人身で子供を育てるのは困難ということで生活保護受給者となった。
育児もさることながら、大変だったのは高齢となった母親の介護だ。認知症で、就寝中やトイレなどで目を離した隙に母親が町へと徘徊。行方知れずになったりと、数えきれない苦労があったという。
「デイケアサービスだけでは限界があるので、私がずっと付きっきりで介護していました。ケースワーカーの方は非常に親切で、心配して小まめに顔を見にきてくれたので、助かりましたね。勝手に外に出てしまう母親のために住所が書かれた名札を作ってくれたこともあります」

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