『クズの本懐』主演・吉本実憂「自分が演じることで安楽岡花火を助けられるかもしれないと思った」
――“クズ”という強いフレーズがタイトルにありますが、自分の中に“クズ”まではいかないけど、ダメな部分みたいなものはあります?
吉本:朝が苦手。仕事の面では、自分のプラスなところもマイナスなところも全部お芝居に繋げられるって思っているので、そこでダメだなって思うことはあっても、それをどうお芝居に繋げようかっていう欲の方が出てくるんですよ。でも、プライベートになると朝がすごく苦手なので、本当に起きられなくて、マネージャーさんからまずメールが来るんです。「時間です」みたいな。
それでも起きられないから、電話が来るんですけど、それでも起きられなかったら、チャイムを鳴らされるんですよ。そのくらい、二度寝三度寝大好き。朝が苦手なのは本当に克服したいなとは思いますね。
――当然、早い日は早いですよね、撮影とかだと。
吉本:そうなんですよ。でも、これからお芝居の仕事だ、お芝居できるってなるとバッと起きれるんですよ。今は、お芝居が生きがいです。
――生きがいと言えるものになったんですね。
吉本:はい、なってます。実は去年から意識が変わって、ありがたいことにいろんな作品に出会わせてもらって、その中で「時をかける少女」っていうドラマで未来人役をやらせてもらったんです。そのタイミングで“時”ってなんだろう、時間って大切なんだろうけど何で大切なだろう、自分は時間を大切にできてるのか、どう大切にしたらいいのかって、“時”について考えて。そこから時間を無駄にしたくないって思うようになりました。
今までが無駄ということではないんですけど、これからどうやったら“時”を大切にできるかって考えて、自分の好きなことを楽しんでやることが一番だって思ったんです。しかも、このお仕事は作品を見てくださった方に、明日も頑張って生きようって思わせることができる仕事だったりするので、そんな素敵な仕事と関わっていること自体が素敵ですよね。
――“時”のことを考えれば朝もきっと起きれるようになりますよ。
吉本:あちゃー、言われてもうた。そうですね。あーでも、自分で起きる時は起きるんですよ。起こされるっていうことがわかってるとダメです。もうちょっといいかなみたいな。それに体調管理のために寝るのも仕事ですから(笑)。
――最後に吉本さんの遂げたい“本懐”について教えてください。
吉本:一生お芝居と関わっていたい、一生女優でありたいっていうのは願っていることです。私は自分を追い込むことで力を発揮するタイプなのかなって思っているので、追い込みながら女優としてどうなっていきたいか、ぶらさずに生きていきたいですね。
【吉本実憂】
’96年生まれ、福岡県出身。’12年に第13回全日本国民的美少女コンテストにてグランプリを受賞し芸能界入り。現在、全日本国民的美少女コンテストは第15回の応募を受付中。出演作にドラマ「軍師官兵衛」、「時をかける少女」「とと姉ちゃん」など。現在放送中のドラマ「クズの本懐」で初主演を務めている。
取材・文/八木康晴 撮影/西田周平
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