更新日:2018年09月19日 18:22
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「睡眠の質」を追い求めすぎるのは無意味! 「眠くなってから寝る」でいい

 三島氏もまた、睡眠にこだわらず、“眠ろうと意識しない”ことこそが快眠のコツだと指摘する。 「寝ようと意識することそのものが不安になり、より入眠を妨げてしまいます。また、翌朝起きてからも『昨夜は眠れなかった』という不満につながります。無理に長く寝る必要はなく、“眠くなってから寝る”でいいんです」  さらに両氏いわく、“起きている時間の活動”のほうに目を向けることが重要なのだとか。 「朝しっかりと起きて日光を浴びることで、体内時計が整います。正しいリズムが良質な睡眠のサイクルにつながるのです」(三島氏)  睡眠の状態の把握にしても同様。 「起きて半日活動した頃に眠気がなければ、十分な睡眠が取れている証拠。眠くて仕方がなくても、20分以内の仮眠で、夜の主睡眠の妨げにならずに睡眠を補うことができます」(櫻井氏)  正しい睡眠は正しい活動から。「快眠」のワードに踊らされすぎるのは本末転倒なのだ。 【櫻井 武氏】 神経科学者。筑波大学医学医療系教授。国際統合睡眠医科学研究機構副機構長。睡眠研究の第一人者で、将来のノーベル賞候補ともいわれる。著書に『睡眠の科学』(講談社)ほか 【三島和夫氏】 精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部部長。不眠症の診療ガイドライン作成にも携わる。著書に『不眠の悩みを解消する本』(法研)ほか 取材・文・撮影/キンゾー 桜井恒二 姫野ケイ 福田フクスケ 六原ちず(中野エディット) 河本翔平(本誌) イラスト/Rikuogihara ― 最強の睡眠を決定![快眠メソッド]を実際に試してみた ―
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