更新日:2017年05月01日 19:48
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もし中古で買った自転車が盗品だったら…リスクと見分けるポイント

知らずに盗難自転車を買ってしまうとどうなる?

自転車 近年問題となっている自転車の盗難。’15年中、自転車盗の認知件数は都内だけで5万1094件。なんと発生場所で一番多かったのは住宅だ。敷地内や駐車場での発生が42.3%(警視庁生活安全総務課集計)と、より大胆な犯行が増えていることが窺える。  その背景にあるのが、ロードバイクやクロスバイクといったいわゆるスポーツ車のブームだ。やや古いデータになるが、自転車産業振興協会の資料によれば、スポーツ車の販売台数の伸び率は’10年の時点で、’03年の約3.8倍にもなっている。こうしたスポーツ車は、車体はもちろん、ギアなどのパーツも高額なため、転売目的で窃盗のターゲットになりやすい。  それを象徴するような事件が、今年1月にネット上で話題となった「ロードバイク盗難バラバラ事件」。千葉県・幕張を中心とした地域で次々と自転車が盗難に遭い、バラバラにされた画像が「自転車盗難情報サイト」にアップされ、大炎上したのだ。 では、こうした商品を実際に買ってしまった場合はどうなるのか? 実際に購入、検証してみること。 「私の周りにも被害に遭った人が何人もいます」と語るのは、自転車の講習会やスポーツ車の大会を主催するH氏だ。 「普通の自転車屋で盗品が売られているとは考えにくい。あるとすればリサイクルショップや通販サイトですね」とのことで、盗品の疑いが強いものとして、車体番号が削れているもの、必要書類のないものを挙げてくれた。 「車体番号を削ること自体、怪しいので、私は手を出しません。他人から自転車を譲ってもらう場合は、譲渡証明書を書いてもらいます。それを持って自転車屋で防犯登録の書き換えをしてもらうのが正しい手続き」  というわけで、これらが欠けた中古自転車を探し実際に購入して検証すべく、都内のリサイクルショップをしらみつぶしに当たったが、まるで見つからず。ようやく発見したものも、お値段は8万円!た、高い……。
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ネット通販には薄暗い屋外で撮られた少し怪しい自転車も。必要書類を確認すると、すぐに「ない」という返事がきた

 次に通販サイトで写真や商品説明が曖昧な商品に対し、必要書類がもらえるかとコメントを通して質問。すると、こちらはすぐさま「書類はない」との返事が!  こちらも14万円と高額なため購入は断念したが、仮に盗品を購入したとして、どんなリスクがあるのだろう? 「防犯登録は義務ですが罰則はありません。ただ、知らずに盗品に乗っていても、発覚した場合は持ち主に返却、そのあと被害届を出すことになります。そもそもお店以外で買うことに大きなリスクがあると思ってください」  高額な自転車を買って結局は返品。そんな目に遭いかねないのだ。 ― [ヤバい商品]を実際に買ってみた ―
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