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やよい軒の「すき焼き定食」に“1,060円の価値”はあるのか。吉野家・すき家と比較して“圧倒的だったポイント”

 冬の寒い日に恋しくなるのは、やっぱり鍋!  というわけで今回は、あったまる鍋の中でもひと際ごちそう感が強い「すき焼き鍋」にフォーカスした食べ比べをお送りします。  食べ比べるのは、定食チェーンの「やよい軒」、牛丼チェーンの「すき家」「吉野家」の3社。やよい軒は定食チェーンで業態が異なることもあり、税込で1060円と他社よりも200円弱高い価格設定となっています。果たして、そのお値段以上のバリューが感じられるのでしょうか?  各社の味わいの特徴・違いとともに、検証したいと思います! なお価格は地域・店舗によって異なる場合があるので、ご了承くださいませ。

半日分の野菜が取れる?すき家の「牛すき鍋定食」

 ではさっそく参りましょう、まずは「すき家 牛すき鍋定食890円(税込)」から。
すき家

すき家「牛すき鍋定食」890円(税込) 
筆者撮影(以下同)

 店頭メニューでは「半日分の野菜が摂れる」ことが謳い文句となっており、公式HPには「具材を溶き玉子にくぐらせたり玉子とじにしたりして、お楽しみいただけます」とあります。では実食!
すき家

割り下は少し甘じょっぱい印象だが…

 味の決め手となる割り下は、甘じょっぱい印象。けっこう醤油の塩味が強めです。これが玉子を絡めるとちょうどよいバランスになるので、個人的に玉子はマストでした。むしろ後半になると玉子が足りなくなってきたので、オプションでプラス60円の「玉子2個に変更」が選べるのにもうなずけます。  割り下は特にうどんとの相性がよく、割り下を吸ったうどんだけでご飯が進みます。
すき家

うどんは割り下と相性抜群

 いっぽう“半日分の野菜”のほうは、白菜、白ネギ、にんじんがメイン。たしかに量は多いものの、白菜は漬け物と同じものが使われているようで薄くて小さく、状態があまり良くないと感じさせるにおいが気になりました。  牛肉は牛丼大盛りくらいのボリューム感があったものの、割り下やその他具材との相性は、可もなく不可もなくといったところ。  ご飯並盛りをオーダーしても、どんぶり一杯の米が付いてきます。玉子を絡めてちょうどよいしょっぱめの味付けが、「ご飯やうどんをもりもり食べて、お腹いっぱいになりたい」人にうってつけだと思いました。

「大判のすき焼き肉」が特徴の吉野家

 お次は「吉野家 牛すき鍋膳877円(税込)」
吉野家

吉野家「牛すき鍋膳」877円(税込)

 店舗によっては、ご飯の増量・おかわりが無料となっています。公式HPでは、こちらも半日分の野菜が摂れることが謳われているほか、「大判のすき焼き肉」がポイントとなりそうです。いざ実食!
吉野家

脂身が多めで大判な肉が特徴

 割り下はかなり甘めの仕上がり。肉はたしかに大判かつ、脂身が多めなのが特徴で、脂身の甘みが割り下の味付けと非常によくマッチしていると感じました。  野菜は白菜、にんじんに加え、玉ねぎも入っており、玉ねぎが割り下の甘さを支える要因となっていそうです。白菜に厚みがあり、食べごたえがあるのもグッド。豆腐が入っているのも、地味ながらうれしいポイントです。  難点になりうるのはうどんで、きしめんのような平たい形状をしていてかなりやわらかく、単体で食べると物足りなさを感じてしまいました。
吉野家

きしめんのような平たい形状のうどんは、少し物足りなさも…

 玉子を絡めなくても味わいが成立しているため、玉子にくぐらせると少々塩気が薄く感じられる方もいるかもしれません。「甘めの味付けがお好きな方」はぜひチェックしてみてください。
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やよい軒「すき焼き定食」は1,060円の価値がある?
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フリーライター。神戸・大阪の編プロに8年勤務し、グルメ・街ネタ誌や飲食業界誌などを手がける。取材経験は1500件以上。某純文学新人賞の最終選考に3度残ったことがある。現在はWEBサイト「LIQLOG」などで、ビギナーにやさしいお酒の基礎知識や取材記事を執筆中
X(旧Twitter):@kawase_syota

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