“ブックメーカー”は賭けではなく投資である――勝率94%のノウハウとは
それぞれの条件について、黒川氏に解説してもらった。
①「経過時間が50分くらいで賭けますと、配当は高いけど、まだまだ試合が動きますので予想が外れる可能性が高いんです。逆に80分の時点で賭けたら、当たったとしても配当が低い。ちょうどいいのが、65~70分くらいなんです」
②「サッカーの試合はあまり点数が入りませんが、例外的に点がたくさん入る試合もあります。そうした試合では結果が予想しにくいんです。ですからベットするときの合計点数が3点以下の試合がいい。特にお勧めは、3-0。3点取っているチームは守りに入ります。もう点を入れようとも思いません。0点のチームは点を取りたいんですが、相手の守りが堅いので取りずらい。そのため試合が動きませんので、予想しやすいんです。逆に、1-1とか0-0ですと、3点以下の試合ではあっても、互いに先に点を取ろうと攻めるので試合は動きやすいですね」
③「レッドカードが出ているチームはバランスが崩れてますので、点数を取られやすい。試合が動きやすいんです」
この3条件を満たす試合なら勝率は94%くらいで、オッズが+2~3%くらいだという。1時間で3試合にベットしすべて勝てば、+6~9%となる。
もしも3条件を満たす試合が複数あった場合は、どの試合に賭けるべきか。より精度を高めるために、チェックすべき項目が6点あるという。いずれもブックメーカーのサイト上で確認できる。
①ゴールの枠内にいったシュートの両チーム合計が5本以下で、かつ決定率が100%でない。
②枠外にいったシュートの両チーム合計が14本以下。
③ハーフラインを越えて攻撃態勢に入った回数が、両チーム合計150以下。
④ペナルティエリア近くまで攻め込んだ回数が、両チーム合計50以下で、かつ偏りがない。
⑤コーナーキックの数が、両チーム合計10回以下。
⑥イエローカードが両チーム合計8枚以下。
この6項目についての解説や他のジャンルでのベット方法は、同書を読んでいただくとしよう。
金川・黒川両氏は、ブックメーカーでのベットを「投資」と捉えている。大勝ちするかすべて失うかといった博打ではない。熱くなって賭け続けることなく、冷静に長い目で見て引き際を逃さないことも大切だ。
そのためには、キャッシュアウト(損切り)も行う。前述の「Alternative Match Goals」でUnder2.5に賭けた場合なら、3点目が入ってしまったら負けになる。それを避けるために2点目が入ったタイミングで損切りをすれば、5~6割、もしくはそれ以上返金してもらえるので、負けを最小限に抑えられるという。
黒川氏は、毎月3万円を投資する。勝ち続けて15万円になったら、その月のベットは終了。儲け分は下ろして、翌月はまた3万円でスタートする。一方、負け続けて3万円を失った時点でその月のベットは終了するというルールを設けている。
自分の心をいかに抑制するかが、損得の鍵を握っているのだ。
<取材・文/日刊SPA!取材班>
1
2
『ラクラク・かんたん・超楽しい! ブックメーカー投資入門』 イギリス発の歴史ある粋な文化として世界中で楽しまれている、ブックメーカーのスポーツ・ベッティングの入門書 |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ