「ガラガラ」「高い」と評判のレゴランド。でも 「半額」なら十分行く価値あり!
店員オススメのダブルチーズ&ベーコンバーガーはポテトとドリンク付きで1480円。ネット上では包装もされていないハンバーガーとポテトが箱に入ったセットの写真が拡散していたが、これは完全にデマだ。綺麗に包装されたハンバーガーとポテトは、黄色いレゴカラーのBOXで運ばれてくる。
ただし、お世辞にも美味しいとは言い難い。おそらく作り置きだったのだろう、ハンバーガーは妙にしっとりしてバンズにソースがしみ込んでいた。ポテトも妙に温い。皮肉を承知で言わせてもらえば、店員さんがオススメした商品以外のものを注文して、出来立てを狙うのが得策だろう。
少々テンションを下げながらも、店員さんにオススメのアトラクションを尋ねると、「サブマリン・アドベンチャー」と「ミニランド」だという。一番人気というサブマリンに早足で向かうと、そのオススメぶりとは裏腹に看板に掲げられた待ち時間は「5分」。拍子抜けして歩を進めると、1分も待たずに乗り込むことができた。それも、定員十数名はあろう潜水艦型の乗り物はアラフォー3人の貸切状態。おかげで、周囲の目を気にせずはしゃぎだすアラフォーたち。なにせ、このサブマリンは見ごたえ十分だ。潜水艦で海底を探索するアトラクションなのだが、そこにはレゴブロックでできた古代遺跡が広がり、優雅に泳ぐサメや熱帯魚の姿を目にすることもできるのだ。
お次はミニランド。東京、、大阪、名古屋、京都などを象徴するオブジェの数々がすべてレゴブロックで再現されているのは圧巻だ。記者の田舎である兵庫の姫路城などは実に28万8000個ものレゴブロックを使って、4人の職人が組み立てたという。注意深く観察すれば、ピカチューらしき“隠れキャラ”も随所に隠されているほか、スイッチ1つでそのオブジェの一部が動き出す仕掛けもある。“レゴらしさ”を象徴する一番のスポットであるのは間違いない。
唯一残念だったのは、中央に鎮座する富士山。付近にいた子供とそのパパの会話を耳にして、初めて気づいた。
子供:富士山もあるよー
パパ:でも、富士山だけレゴじゃないね
おっしゃるとおり、ミニランド中央の富士山は単なるハリボテ。ぜひ、今後は富士山もレゴブロックで作り上げて、文句のつけようもないミニランドに仕上げてほしいところ。
このほかにもいくつものアトラクションを満喫したが、年甲斐もなくはしゃいでしまったのは、水鉄砲付きの海賊船に乗り込む「スプラッシュ・バトル」。屋外の水路を航行すると、アトラクション外に設置された水鉄砲で子供やスタッフが集中砲火を浴びせてくるという具合。容赦なく水を浴びせてくる子供やスタッフと応戦すれば、びしょ濡れになりながらもグッとテンションは上がること受けあいだ。
一方、残念だったのは土産物の物足りなさだ。レゴをあしらった目を引くTシャツはすべて子供サイズのみ。「今後は大人向けも充実させていくつもりです」と店員は話すが、お菓子類も少なく、「レゴランド行ってきたぜ」と自慢できるグッズに欠けている。スターウォーズシリーズのレゴセットの充実ぶりに記者は興奮したが、お土産は新たなファンを呼び込む一つのツール。この点は、テコ入れに期待したいところ。
付け加えておくと、スタッフは素敵だ。人もまばらなせいで暇を持て余しているスタッフも少なくないが、目が合うたびに手を振りながら満面の笑みを返してくれる。おそらく、その笑顔にドキドキしていたパパさんも多かったに違いない。総合すると、価格に目をつぶれば多いに楽しめるテーマ・パークであることは間違いない。記者に付き合ってくれた、アラフォー夫婦も次のような感想を漏らしていた。
「周りに誰もレゴランドに行ったという人がいない(※アラフォー夫婦は愛知では有名な大手企業にお勤め)から、自慢できるよ」
そっけない感想だが、誘った当初とは異なり、レゴランドのスタッフばりの笑顔を浮かべながらのコメントだったのは言わずもがな。半額キャンペーンが利用できる人ならば、行く価値あり!と言っておこう。
取材・文・写真/日刊SPA!取材班1
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