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中学生女優・平塚麗奈が演じた“14歳の夏”「最後のシーンを見て自分でも泣いてしまいました」

 第59回江戸川乱歩賞を受賞した作家、竹吉優輔の青春ミステリー小説『レミングスの夏』が映画化。10月1日(日)から公開となる。お笑いコンビ「まえだまえだ」の弟で知られる俳優の前田旺志郎さんが主人公の南木秀平役を務める。そして、ヒロインの白石宏美役を演じるのは、平塚麗奈さんだ。現在、中学3年生の15歳。  大手ヘアケア製品のCMで中学生モデルの美女として注目を集めた彼女だが、今作で女優デビュー。ヒロイン役に抜擢された。そんな平塚さんにその心境や撮影の裏側、プライベートの青春まで詳しい話をうかがった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1398465 平塚麗奈

ヒロインの宏美と似ている部分が多いと気付いた

 中学2年生、14歳の夏。悲しい過去をもつ幼なじみの5人は、ある計画のため、主人公のナギ(南木秀平)を中心に「レミングス」を結成する。しかし、自分たちのしようとしていることは正義なのか、それともただの犯罪なのか……。葛藤しながらも人生を賭けて計画を実行に移す。  平塚さんが演じる生徒会の宏美は、レミングスの目的達成のために誘拐されてしまう。彼らの行動に当初は反発するが、真実を知るうちに心情が揺れ動いていく。そんな難しい役どころでもある。 平塚麗奈 ――宏美役に抜擢されたときはどう思いましたか? 平塚麗奈(以下、平塚):演技をすることが好きなのでオーディションにはウキウキして臨みました。でも現場では、やっぱり緊張感があって。作品を何度も読み込んでいたので感想をアツく語ってしまったのですが、あまりうまく伝えられなくて……。てっきりダメだと思っていたけど、合格の連絡がもらえたときは、本当にうれしかったです。とはいえ初めての映画で、しかもヒロイン役。撮影は去年だったのですが、友達はみんな夏休みなので遊びに行こうという誘いもたくさんありました。でも私は宏美の役になりきろうと思って。ひたすら台本を読み込んでいました。 ――『レミングスの夏』は小説の原作がある作品です。難しいと感じたことはありますか? 平塚:はい。でも宏美の気持ちがわかれば、自分らしい演技ができるのではないかと思って。原作を何度も読んでいくうちに、生徒会という設定や宏美の性格など、私と似ている部分が多いことに気付いたんです。彼女の自分の意志を曲げずに筋を通すところや意見を強く言う性格なんかはすごく共感できる。じつは、私も中学校で生徒会と学級委員をやっていたんですよ。字がきれいだからという理由で書記だったんですけどね。でも、責任のある仕事を自らやろうという意識はあって。いろんな委員会や係を掛け持ちしすぎて、担任の先生からは「さすがにやりすぎ」とストップがかかってしまったぐらい(笑)。 平塚麗奈――では、実際に宏美役を演じるなかで大変だったことはありますか? 平塚:宏美は最初と最後のシーンで考え方がまったく変わるんです。でも彼女の性格は、自分を曲げないまっすぐなタイプ。そんな宏美がレミングスのメンバーと関わっていくなかで、葛藤しながら少しずつ変わっていく様子をどうやって表現するか。小さな表情や動きも意識しました。あと、少し過激なシーンもあったので、脚本を読んだときは正直「これを私がやるんだ……」って戸惑いましたけど。同時に、これがプロの女優として演技をすることなんだなって実感もわきましたね。 ――撮影のときに楽しかった思い出はありますか? 平塚:お昼はスタッフやキャストもみんなでご飯を食べるんですけど、撮影に協力してくださった茨城県・取手市の方々がカレーを作ってくれて。それがすごく美味しかったんです。「応援してるよ」とか「頑張ってね」って声もかけてもらえて、励みになりました。あと、真夏だったのでスイカも食べて。きちんと夏を楽しめましたよ。 ――今回の映画の見所や楽しみかたを教えてください。 平塚:ナギ(南木秀平)、アキラ(千葉旭)、レミングスの他のメンバー、私(白石宏美)、警察、それぞれの視点で見ることができると思います。ぜひ自分と重ねてみてほしいですね。今作は、喧嘩したり、泣いたり、ドキドキできるシーンがたくさんあります。私は、最後の最後のシーンを見て自分でも泣いてしまったぐらい。あとは、中学生の行動力とか、こんなにできるんだってところを見てほしいですね。 平塚麗奈
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だれもが経験する“中学生時代の夏”
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●映画『レミングスの夏』
監督・脚本:五藤利弘
原作:竹吉優輔『レミングスの夏』(講談社文庫)
出演:前田旺志郎、菅原麗央、平塚麗奈、瑚々、桃果、遠藤史人、城之内正明、たくみ稜、椋田涼、中村ゆり、スネオヘアー、田中要次、渡辺裕之 ほか
http://www.lemmings72.com
2017年10月1日(日)より東京・ユーロライブにて公開 ほか全国順次
※10月1日(日)渋谷・ユーロライブの朝8:30からの回上映後と朝10:25からの回上映前の舞台挨拶に登壇予定。
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