鉄道の旅を楽しむための「乗り鉄」ライターお勧め旅行術
鉄道の旅を楽しむための「乗り鉄」ライターお勧め旅行術
電車が好きな男の子のまま、気がつけば30余年。JR全線を乗り潰し、いまだ、JRAの文字にハッと条件反射してしまう恵知仁です。
駅自体に注目することは、長い鉄道趣味活動のなかで当然多くありましたが、これが面白いんです。名前が妙だったり独特な歴史があったり、そもそも存在自体が謎だったり、多様な個性を持っているのです。その醍醐味を、例えば東京駅発で手軽に味わうなら、今回紹介した海芝浦駅がお勧めですかね。
まず鶴見線の起点、鶴見駅へ向かいます、が、その前に品川駅で降りてみましょう。「お好みそば」を食べるのです。ワカメやごぼう天、油揚げなどのいくつもの具を、自分で好きなだけトッピングできる品川駅名物。11・12番線で味わえます。
その後、目的の海芝浦駅を目指すのですが、またも国道駅で降りてみましょう。昭和30年代にタイムスリップしたような風景が待っています。戦時中の弾痕も残り、駅に歴史が薫っています。最終的に海芝浦駅に向かい、キレイな東京湾との守衛さんを眺めましょう。
片道2時間、食費込み1000円未満の小さな旅ですが、味覚に歴史、絶景&珍駅と、豊かな内容が楽しめます。駅はこのように、旅をより鮮やかにする存在でもあるのです。
最近は、高速道路に対抗したお得な切符がいろいろ出ています。JR東日本「ツーデーパス」は関東とその周辺の普通列車に2日間乗り放題で5000円。JR西日本と四国、九州の「西日本パス」は、新幹線・特急を含む3社の路線に2日間乗り放題で1万8000円、3日間で2万円という激安さです(使用は2人から)。今こそ、鉄道の「乗り時」でもあるのです。ぜひこの機会に、熱い「鉄」を打ってみませんか?
取材・文・撮影/恵 知仁 取材・文/小野麻衣子
― 日本全国[珍駅/泣駅]途中下車のススメ【13】 ―
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